サッカー女子W杯カナダ大会のカメルーン戦で見た、なでしこジャパンの不安要素

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サッカー女子のワールドカップカナダ大会、1次リーグの2戦目となるカメルーン戦に挑んだ「なでしこジャパン
 
試合は2対1と日本が勝利し、1リーグの突破を決めました。
 
 
日本がいるC組の最終順位については、3戦目の結果次第となりますので、決勝トーナメントを睨んで、3連勝で1位通過したいところでしょう。
 
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ただ、カメルーン戦に勝利したとは言え、後半はカメルーンに押し込まれてしまい、試合終了間際には、あわや同点で引き分けになりかねない展開でした。
 
 
初対戦という難しさと、アフリカ特有の身体能力に苦しめられた点を差し引いても、今後に不安をのこす佐々木ジャパンのように思えました。
 
 

なでしこジャパンがもう一度世界の頂点に立つ為には?

 
佐々木監督率いるなでしこジャパンは、結果的には、序盤での2得点のアドバンテージもあり、一先ず決勝トーナメント進出を決めましたが、女子W杯で日本が頂点を目指すにあたって、どうしても気になる不安要素があってしかたありません・・・。
 
 
ドイツやアメリカといった優勝候補を、再び倒すためには、どうしても気になる点として、パススピードが遅いことがまず上げられます。
 
パス回しの早さではなく、ボールの強さという意味で、やはり日本の選手の特徴として、男女共通なのですが、優しいボールを足元に出そうとする傾向が強くあります。
 
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パスを出す相手との距離やピッチの状態にも左右されますが、ボールスピードが遅すぎると、途中でパスカットの餌食にもあいますし、そもそも、ボールの勢いがないため、渡したい選手に届かないというケースも多く見られます。
 
今回のカメルーン戦では、特に目立った様に思います。
 
 
緩急をつけるという意味では、ゲームを作る為に、ゆったりとしたパス回しも必要な場面はありますが、局面関係なしに、あまりにも遅いボールを出してしまうことで、相手のカウンターを受けてしまうことが少なくありません。
 
相手が強くなればなるほど、その危険性は高まります。
 
 
パスのボールスピードをもっと早くし、相手ゴールに向う事が出来なければ、カメルーン戦のように、じりじりと後退していくような試合展開になる確率は高くなります。
 
 
同様のことが、バックパスにも言えます。
 
中途半端に後ろでボールを回し、それをカットされ相手にシュートまで持ち込まれる。
 
度々、同様のシーンを見ているのが現実です。
 
 
このあたりは、どこか日本のお家芸のようにもなっていますが
、あまりにもバックパスが多く、相手チームにとっては、組みやすいということになってしまいます。
 
このあたりのパス回しについては、なでしこに限らず、男子サッカーにおいても、ハリルホジッチ監督も苦言を呈していますので、早急に修正しなければならない要素になります。
 
 

なでしこはいつまで佐々木監督でいくのか?

 
なでしこジャパンと言えば、佐々木監督
 
あまりにも長くなでしこジャパンを率いている監督ですが、その就任は、2007年の12月でした。
 
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まもなく、丸8年という長期政権になります。
 
 
勿論、実績も十分で、日本の女子サッカーを高いレベルまで引き上げた功労者です。
 
しかし、そろそろ新監督が登場してもよいのではないでしょうか?
 
 
監督が8年近いからといって、すべての選手がずっと一緒ではありませんが、主力選手の多くは佐々木ジャパンの申し子といってもよい状態だと言えます。
 
 
その結果、良い面も悪い面も、馴れ合いになっている部分が無意識に出ているようにも感じます。
 
今回のカメルーン戦でも、前半の終盤、そして後半に至ってはすべてにおいて、ミスが目立っていました。
 
 
それが修正されることもなく、選手交代も理にかなっていたとは言えず、選手、監督とも中途半端なように見えました。
 
目に見えない信頼感と言えば、聞こえが良いのですが、もしそれが無意識の馴れ合いになっているのであれば、2大会連続のワールドカップ制覇は、相当厳しいと言わざるえません。
 
 
時に優しく、時に鬼のように厳しい顔もみせる佐々木監督だとは思いますが、そこが監督(男)選手(女)の違いで、何かズレが生じたときに、試合の中で修正をかけることができるのか?
 
監督、選手が長い付きあいだけに、不安を覚えてなりません。
 
 
佐々木監督は、カメルーン戦の後のインタビューで、開口一番、「いつもすいません、ハラハラドキドキさせて」などと言っている場合ではないと思います。
 
 
それこそが、選手の意識にも影響を与えるようで、決勝トーナメントに向けて、なんだか不安でなりません。
 
 
いっそ、次の監督には、セルジオ越後氏でももってきてはどうでしょうか?
 
本当の意味で、新生なでしこジャパンが誕生するのではないでしょうか?
 
 
残念なことに、実現の見込みはほぼないのがですが・・・。
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