2015サッカーアジア杯のアギーレ監督がザックジャパン化している事の危険性とは?
オーストラリアで開催中のサッカーアジア杯で、日本代表は1月20日にヨルダンを破り、グループリーグを3連勝で一位通過しました。
3試合終わってみれば、無失点で危なげない戦いができ、優勝候補の名に恥じない試合が出来たとは思います。
しかし、喜んでばかりいられないのが日本代表・・・。
アギーレ監督は、グループリーグの3試合をすべて同じメンバーでスタメンを組ました。
試合間隔や気候を考えれば、スタメンの一部変更や早めの選手交代など、決勝トーナメントをにらんだ戦略を立てるべきです。
にも関わらず、アギーレ監督は、良く言えば、一戦一戦を大切にしているとも言えますが、「目の前の試合しか見えていない」とも受け取れます。
八百長問題で揺れる自身の立場や、アジア杯の結果如何では、どちらにしても解任の憂き目に遭うかもしれない現状に、ともかくグループリーグ突破をしなければという思いが強すぎたのではないでしょうか?
日本の決勝トーナメントの相手は、UAE
ヨルダン戦から中2日という厳しい日程です。
日本の本田圭祐選手がヨルダン戦後に、「2日というのはリカバリーするには短すぎる、この日程には賛成できない」と、先日の審判批判につぎ、大会そのものへの批判的なコメントを発しました。
しかし、この日程は事前に十分に把握出来ていたこと。
そのあたりを踏まえ、選手起用の組み立てをアギーレ監督は行わなければならないにも関わらず、追い込まれた指揮官の姿がそのまま試合に出てしまった格好です。
まるで昨年まで日本代表を指揮した、ザッケローニ監督のデジャブをみているようです。
思えば、就任当初こそ、長期的視点で若手を代表に抜擢する等、チームを育てようとする姿勢が見えたアギーレ監督でしたが、序盤の親善マッチなどで度々つまづくと、日本サッカー協会やメディアの目を恐れてか、ザッケーローに時代の代表メンバーにほぼ戻すという方針に変えました。
このあたりは、目先の勝ち星でなく、数年先の世界で今以上に戦える日本サッカーをつくるという大きな目標をないがしろにしている銭ゲバの日本サッカー協会にも問題があります。
ワールドカップに連続出場できるようになったとは言え、そもそもサッカー後進国で、欧州や南米とはまだガチでは対等に戦えるレベルにはないだけに、収益も確かに重要ですが、世界と戦える日本サッカーにならなければ、今後の発展は望めません。
それだけに、目先の事にとらわれているアギーレ監督が、決勝トーナメントをどう戦うつもりなのか?
まずは、1月23日に行われる、UAEとの一戦に注目です。