レアルは、首位バルセロナとの勝ち点が2差のまま今節を含め残り5試合となったリーガの優勝争い。
両チーム共、チャンピオンズリーグ準決勝も控えるなか、体力的にも厳しい戦いが続きます。
レアルのアンチェロッティ監督は、明らかに疲労の色が見えるイスコを休ませ、ヘセを先発で起用します。
両サイドバックも、コエントランとアルベロアへ。
※セルヒオラモスとカルバハルは今節出場停止。
キーパーも予想通り、ケーラーナバスを起用します。
そんな中、この試合注目の選手は、やはりハビエル・エルナンデスです。
ベンゼマの怪我での離脱もあり、終盤にきてようやくまともに出番を得たエルナンデスは、ゴールという結果で存在感を示し始めているだけに、もう一つも負けられないリーガで期待されるフォワードです。
しかし、報道ではマンチェスター・ユナイテッドからの買い取りオプションの期限が今月4月末である中、レアル側はその意思を示していないと見られ、エルナンデスは今シーズン限りのレンタルとなる様相となっています。
試合は、静かな立ち上がりとなりますが、若干ちぐはぐなパスワークながらも、徐々にホームのレアルマドリードがペースを握る展開に。
ロナウドも2度のフリーキックのチャンスがありますが、今シーズンはボールが浮く事が多く、ゴールには繋がりません。
前半は、このまま両チーム得点なしで終わるかと思われた、44分、アルメリアのDFのクリアボールが中途半端となったところをハメス・ロドリゲスが豪快に決め、ホームのレアルが先制します。
アルメリアとしては、このまま0対0で終わりたかった前半でしたが、やはり個々の力でも上回るレアルを押さえきれませんでした。
後半も静かな立ち上がりとなるかと思われた僅か4分。
クロースのペナルティエリア内からの低いクロスにロナウドが反応しますが、相手DFがクリアミスをオウンゴールでレアルが追加点を上げます。
このまま試合はレアルペースへとなるかと思われましたが、アルメリアが積極的に攻撃を仕掛ける展開となります。
何度かチャンスに繫がりそうな場面を作り出すアルメリアですが、レアルの守りを崩す事が出来ないまま迎えた後半20分。
レアルのアンチェロッティが動きます。
一気に2枚の選手交代で、ハメスに代えイスコ。
そして、イジャラメンディに代え、ルーカス・シウヴァを投入します。
クロースを休ませるかと思われた交代は、イジャラメンディでした。
ほぼ出ずっぱりのクロースを休ませないあたりは、逆にさすがのアンチェロッティで・・・。
彼の悪いクセが顔を覗かせます。
リーグ戦終盤でチームが息切れを起こす大きな原因の一つが、アンチェロッティのこういう采配に現れているように思われますが、典型的なイタリア人気質のこの監督らしいと言えばそうなのかもしれません。
試合はどちらも決定的な場面には中々持ち込めず、ゴールが期待されるロナウドも、どこか切れが悪くゴールネットは揺らせないまま時間が過ぎていきます。
それでも後半39分にエルナンデスのパスをアルベロアが押し込みレアルが3点目を上げ試合を決めます。
このボールにはロナウドも詰めていましたが、手前にいたアルベロアが決めてしまい、どことなくロナウドは複雑な表情にも見えます・・・。
その得点直後に、レアルは、ヴァランに代えてナチョ・フェルナンデスを投入します。
試合はこのまま終了し、レアルはホームでしっかり勝ち点3を獲得しました。
時節、レアルマドリードは、アウエーでのセビージャ戦となります。
セビージャは、今シーズンはホームゲームでは負け無しのため、厳しい戦いとなりそうです。