2018年のロシアワールドカップ出場をかけたアジア最終予選がいよいよスタートした日本代表。
しかし、重要なホームでのUAEとの初戦を、まさかの逆転負けで落とすという残念すぎる結果で幕を開けました。
様々なところで言われているように、アジア最終予選の初戦を落としたチームがワールドカップに出場したことはないのです。
確立0%という数字があります。
ただ、ここについては、日本代表がこの後のゲームをすべて勝利すれば、まず問題なくワールドカップへの道は開ける話です。
そう簡単ではないから、こういうデータがあるのでしょうけど・・・。
そういった意味でも、アウエーとは言え、勝ち点3以外だと予選敗退が濃厚となるタイとの一戦でしたが、2対0の無失点での勝利で、最終予選での初勝利となりました。
試合展開的には、力の差は歴然としており、2得点は物足りないというのが正直なところですが、最低限取らなければならない勝ち点3を獲得したことで次に繋がったのは確かです。
しかし、ハリルジャパンが、今後も不安要素満載である自体はなんら変っていないのも確かだったりするように思えます。
日本代表、血の入れ替え必須!本田や香川を外し荒療治が必要では?
出典:http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=11780
ホームでの敗戦となったUAE戦でもゴールを決める等、なんだかんだでチームの中心選手であり続ける本田圭祐。
そして、未だ波の激しい背番号10香川真司。
この2人が日本代表を牽引する存在というのが、多くの日本人の認識だとは思います。
しかし、そこにメスを入れることこそ今後の日本代表に欠かせないのではないでしょうか?
全体的に見ても、多くの選手が長く代表にいるため、完全にチームカラーが固まりきっているように思えるのが今の日本代表です。
その中でも、チームに王様として君臨する本田圭佑や、背番号10を付け続けている香川真司が、チームとしてみたときに、チグハグな試合を展開する元凶になっていることも少なくないのが現実のように感じます。
そもそも、ハリルジャパンに限らず、チームには当たり前のように戦略や戦術あります。
しかし、本田圭祐については、まさに自由が与えられていると言えます。
ポジション移動も含め、ある程度試合の中で選手が自己判断をするのは当然ではあり、それが出来なければ、世界と戦えないのも確かです。
でも、本田圭祐の自由さは、今となってはチームの足かせにすらなっているように見えます。
いつの間にか30歳の本田は代表ではベテランです。
若手も彼のペースに合わせようとしてしまう事は容易に想像できます。
弱体化した日本代表の中では、その強引さがチームに勝利をもたらすこともありますが、長い目で見ればデメリットでしかありません。
体力的な衰えも見える中、これまで通りの王様的振る舞いがまかり通っていては、チームの不安要素になっていく可能性もあります。
かつて、日本代表に入りたての本田圭祐が、当時の背番号10、中村俊輔とFKをどちらが蹴るか押し問答した際に、本田が俊輔に代表引退を迫るかのような言葉を発したのは有名な話。
まさに今こそ、それをやってくれる若手が必要な時なのではないでしょうか。
そして、香川真司においては、あまりにも試合によって、その存在感に波がありすぎます。
背番号10という重みからみても、物足りないエースという印象が強くあります。
時にピッチから姿を消したのではないかと思うくらいの試合も少なくありません。
エースとして、常に相手の脅威として存在しなければならないのですが・・・。
その理由として、プレーのスピードにキレがないというか判断が遅い印象があります。
どう動くか考えてから実際に動くスピードが落ちてきているように見えます。
このあたりは、ドルトムントと日本代表の違いもあるのかもしれません。
その上、生真面目とも言える香川真司の性格は、周りが自由に動けば動くほど、自分は抑えよとする意識を働かせ、その存在感を落とす結果に繋がっているようにも見えます。
俺が俺がの本田圭祐と、一歩引いてチームを見つめる背番号10香川真司。
そんな印象です。
世代交代が思うようにいかないハリルジャパン、カギはかつての岡田ジャパン?
出典:http://m.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/05/12/kiji/K20140512008142460.html
結果的に、チームは永らく根本的なところでは変っていない現状というのは、そもそもハリルホジッチ監督としても、実は想定外だったのではないでしょうか?
ハリルホジッチとしては、就任当初のプランとしては、若手も積極的に試して、チームの底上げをロシア大会に向けて進めるつもりだったと想像しています。
しかし、思った以上に日本の選手のレベルやメンタルに難があり、結局はチームに浸透している選手を中心に構成しているというように感じます。
ピッチのそばで常に苛立っている姿からは、本当に言いたい事ややりたい事を抑えているようにも思えます。
このあたりは、サッカー協会や代表チームのスポンサーの意向など、外野のストレスもあるのかもしれません・・・。
いずれにしても、ハリルホジッチ監督が海外組を重要視する大きな理由としてあるのは、Jリーグのレベルの問題。
アジア各国が着実に底上げをする中、Jリーグが停滞している印象は拭えません。
そういった意味では、より厳しい海外に身を置く選手達の方が強く見えてしまうのは致し方ないところでしょう。
ましてや欧州のクラブに所属していれば、練習からして日本とはまた違うということもあります。
アジア最終予選の状況次第では、途中で更迭されかねないハリルホジッチ監督ですが、いかにチームを立て直していくかですが、そこに絶対的な2人のエースの扱いへの決断というのもカギかもしれません。
例えるならば、かつて、日本がワールドカップ本大会に初出場した、フランス大会で、本大会の最終メンバーから、チームの中心であった、三浦知良と北澤豪の2人を外すという衝撃の人事です。
それくらいの荒療治が、今の日本代表には必要なのかもしれません。