日本時間の8月16日(日)に、メジャー歴代2位の記録をもつ、タイ・カッブの通算安打数4191本を超える、日米通算4192本目の安打を記録したイチロー。
メジャーでは、「球聖」と呼ばれる場所に到達したイチローに対し、日本でもアメリカでもこの偉業に祝福の声が多数届きました。
しかしその反面、もどかしいのは、あくまでもイチローの記録は、日米通算ということ。
日本ではそれほどでもないものの、アメリカではイチローの安打数に日本でプレーしていた時代のものが含まれているため、異論を唱えるメディアやファンがいるという現実があります。
こればかりは致し方ないところではあります。
だからといって、イチローの評価が下がる訳ではなく、偉大なる打者であることには、メジャーリーグの関係者、ファンも異論はないでしょう。
イチローはメジャーで3000本到達しなくても殿堂入りする?
今回、日米通算とは言え、タイ・カッブのもつ歴代2位の記録を超えたイチロー。
日本のプロ野球で1278本、そしてメジャーリーグでは2915本の安打を積み重ねてきました。
そして、いよいよ目前に迫っているのが、メジャーでの3000安打です。
現在41歳のイチローですが、通算4256本の最多安打記録を持つピート・ローズは、45歳までプレーをしました。
イチローのコンディションから見れば、45歳までプレーすることは不可能ではありません。
未だ目立つ衰えを見せないバットコントロールや守備に走塁は、メジャー通算3000本安打が不可能な数字でないことは明らかです。
それが、マーリンズで達成出来るか否かは別にしてです。
そうなると今後気になるのは、やはりイチローの「殿堂入り」です。
通常、メジャーリーグのおける野球殿堂入りの目安とされるのが、3000本安打か500本塁打とされています。
その上で、引退から5年後に資格を取得し、全米の野球記者協会会員の投票で殿堂入りが決定されます。
ただ、現時点で、イチローがもし3000本安打に仮に届かなかったとしても、参考記録とは言え、「球聖」に到達した事実と、これまでのメジャーで歩みを踏まえれば、イチローの殿堂入りは確実とアメリカでは言われています。
イチローにとって殿堂入りは必ずしも目標ではないとしても、これもまた偉業となることでしょう。
ちなみに、イチローがメジャーで達成するであろう記録は、3000本安打と併せて、500盗塁があります。
こちらも目前に迫っているだけに、間違いなく到達するでしょう。
これまでに、米国野球殿堂入りした選手の中で、3000本安打と500盗塁を記録している選手は、わずか6人です。
イチローにとってはどちらの数字も通過点なのでしょうし、40歳を過ぎてなお高見を目指し歩みを進める姿こそが、我々日本のファンにとっては大きな誇りと呼べるのではないでしょうか・・・。