スーペルコパでバルサを圧倒した絶好調のレアルマドリード。
その勢いのまま迎えるリーガ開幕戦である、対デポルティーボの一戦。
ロナウドが5試合の出場停止の中、注目のスタメンは以下のようになりました。
GK ナバス
CB ラモス ナチョ
SB マルセロ カルバハル
MF クロース カゼミーロ モドリッチ イスコ
FW ベンゼマ ベイル
ジダン監督は、センターバックにヴァランではなくナチョをチョイス。
プレシーズン、そしてバルサ戦で高いパフォーマンスを見せたコバチッチもベンチスタートとなりました。
スーペルコパの2試合で印象的なゴールを放ったマルコアセンシオもベンチという戦力の充実ぶりです。
今季のジダン監督にとって嬉しい悩みと言えるかもしれません。
前半スタートから主導権を握るレアル
そんなレアルマドリードがアウェーで迎えたデポルティーボとの開幕戦は、大方の予想通りレアルが試合の主導権を握ります。
そして前半の20分、ベイルのゴールでレアルが先制。
さらに26分にはカゼミーロのゴールで追加点を奪います。
何とか反撃に転じたいホームのデポルティーボは積極的に前に出ていきますが、ゴールは奪えないまま前半は終了。
ロナウド不在がむしろ好バランス
兼ねてから感じていた、レアルの絶対的エースであるロナウド不在時のチームバランスの良さ。
デポルティーボ戦の前半から垣間見えました。
ロナウドがいる事で他の選手達は、ロナウドに得点を挙げさせるための動きをを強く意識する事になります。
もはや気を使っていると言ってもいい過ぎではないかもしれません。
それだけの決定力を持っているストライカーである事は疑いようがありませんが、チームバランスを不安定にする要因となる事が少なくないように思えるのも確かです。
ロナウドがいない時のレアルのチームとしての安定感。
果たしてジダン監督はどうみているのでしょう。
スーペルコパでの不運なレッドカードにより審判への怒りを露わにした事も加わり、計5試合の出場停止処分中のロナウド。
不在の間のチーム状態と復帰後のチームバランスに注目する必要があります。
後半もレアルペースながらラモスがやらかす
後半もレアルペースを予感させる中、デポルティーボの選手がピッチで立ち上がれない状況で、ルレアのラモスが無視して試合を進めようとします。
その後、モドリッチがボールを外に出して試合を止めますが、ラモスの行為にデポルティーボの選手達が怒りを露わにし、揉み合いの中ラモスが手を出し相手選手を倒した事でイエローカード。
キャプテンであり実力も持ち合わせながら、未だにこのような幼稚な面が頻繁に顔を出してしまうのは勿体無い限りです。
試合が荒れかねない中、後半最初の得点はレアルでした。
61分、ベイルのパスを受けたクロースのゴールでスコアは3対0に。
デポルティーボにとっては厳しすぎる3点目です。
余裕のできたジダン監督は、65分にイスコを下げアセンシオを投入。
攻撃の手を緩めることなくデポルティーボゴールに迫ります。
そして、72分にはカゼミーロに代えてマルコス・ジョレンテを投入。
試合の主導権を握ったままのレアルは、79分にベイルに代えてルーカス・バスケツを投入。
今一つチームにフィットしていないルーカス・バスケツだけにジダン監督も気になるところでしょう。
終盤は攻守の切り替えが激しくなる中、デポルティーボが87分にPKを獲得。
しかし、ナバスの好セーブでデポルティーボに得点を許しません。
ところが、アディショナルタイムに突入直後にキャプテンのラモスがこの試合2枚目のイエローで退場に。
1枚目が無意味な警告だっただけに、今シーズンもラモスはやらかしそうな予感が開幕戦から見えてしまいました。
それでもレアルはアウェーでの開幕戦を無失点で勝利。
勝ち点3を着実に手に入れました。
次節はラモスが出場停止となりますが、今のレアルであれば、実はあまり大きな心配はいらないのかもしれません。
PS.ある意味、試合以上に気になったのは、この試合を視聴したダゾーンの不安定さでした。
前半は問題ありませんでしたが、後半は頻繁に映像が止まったりカクカク状態に。
欧州サッカーとJリーグを手中に収めるのも結構ですが、安定した映像の配信を願いたいものです。