2015-2016シーズンの開幕戦でスコアレスドローというまさかの引き分け発進となった、ベニデス率いる新生レアルマドリード。
開幕戦に続き、今季1部昇格組のベティスとの一戦ですが、前節のS・ヒホンよりは力で勝る相手といってよいでしょう。
しかし、ホーム、サンチャゴベルナベウでの今シーズン開幕試合。
ベティス戦は勝利が最低条件という戦いになります。
注目のレアルのスタメンは、1トップに怪我から復帰したベンゼマが入り、2列目は開幕戦で先発したイスコに代わりはメス・ロドリゲスが入りました。
レアルマドリードのスタメン(4-2-3-1)
※LINEUP11で作成しました。
その他、メンバーは開幕戦と同じで、やはりトップ下にはベイルが入ります。
レアル試合開始直後に早くも先制!
前半開始、僅か1分40秒のことでした。
ハメスのパスをゴール前に抜けだしたベイルが頭で押し込み、ホームのレアルが早くも先制します。
この先制点の勢いそのままに、試合はレアルペースで進みますが、追加点がすぐにでも入りそうな勢いとまではならず、時折、ベティスが反撃に出る展開に。
得点の匂いがしないまま迎えた前半38分。
サイドからドリブルでペナルティエリア内に切り込もうとするロナウドが倒され、フリーキックを獲得。
サイドの角度がないところからでしたたが、ハメス・ロドリゲスが左足で直接決め、レアルが前半に欲しかった追加点を取ります。
しかし、その後レアルにアクシデントが起こります。
モドリッチが、相手のスライディングをかわそうとした際に、接触した左足首をひねってしまい立ち上がれません。
前半はこのまま終了しますが、モドリッチが後半出場出来るか気になるところです。
後半も前半と同じ展開でスタート!レアルが早くも追加点
迎えた後半、心配されたモドリッチは、足首に問題はなかったようでそのままピッチに立ちます。
そして始まった後半、前半同様にいきなり試合が動きます。
驚く事に、後半も1分39秒という前半とは僅か1秒差で、前半に先制点をあげたベイルからのセンタリグをベンゼマが頭で決め、早くも得点をあげます。
まるで前半のデジャブを見ているような展開に、サンチャゴベルナベウの満員の観衆の盛り上がりは最高潮となります。
勢いに乗ったレアルは、その僅か数分後の後半4分、クロースのシュートのこぼれ球を、ハメスがオーバーヘッドキックで豪快に決め、レアルの4点目が入り、試合をほぼ決定づけます。
チームに勢いが出てきたところで、ベニデス監督が動きます。
後半7分に、ベンゼマに代えてイスコを投入します。
イスコの名が交代選手として上がったときは、モドリッチにやはり問題があったのかと思わせましたが、違ったようです。
このあたりは、怪我から復帰したばかりのベンゼマに無理をさせないためでしょうか。
その後もレアルのペースで試合が進むものの、14分にヴァランがペナルティエリア内でファールを取られ、ベティスがPKを獲得します。
しかし、このPKをケイラー・ナバスが防ぎ、ベティスは得点できません。
その直後には、大量リードのレアルベニデス監督がさらに動きます。
クロースに代えて、カジミーロを投入。
このあたりの交代は、試合の行方がある程度見えた事もあり、選手を少しでも休ませるという意味合いもあるのではないでしょうか・・・。
このあたりの采配は、昨シーズンまでの「選手固定派」アンチェロッティでは見られなかった采配です。
その後も試合の流れを変えられないベティス。
どうしても気になるのは、レアルマドリードのエース、クリスティアーノ・ロナウドが、この流れに乗れずにいる事です。
この試合でも、ここまでノーゴールで、何度かゴール前でチャンスは得るものの、ゴールが遠い状態です。
表情も曇りがちで、エースが新チームにフィットしている様子は、ここまで伺えません。
開幕前から懸念されていた、ロナウドとベニデスの関係の噂が、頭を過ります・・・。
ベニデス監督は、29分に早くも3枚目の交代枠を使います。
ここでモドリッチに代えて、新加入のコヴァチッチを投入します。
開幕戦とこの2戦目の交代の流れを見る限りは、ベニデス監督が、好守に運動量が求められる中盤の選手をターンオーバー気味にローテーションすることを長いシーズンで考えている様子が伺えます。
そして、このまま試合が終わる様な雰囲気の中、迎えた後半44分。
ベイルがペナルティエリアの外から左足で豪快に振り抜いたシュートが決まり、ダメ押しの5点目が入ります。
試合はこのまま終了を迎え、ホームのレアルマドリードが5対0でベティスに快勝しました。
気になるには、開幕2戦ノーゴールのクリスティアーノ・ロナウド。
エースが笑顔を見せるのは、いつになるのでしょうか・・・。