カナリア軍団と称されるサッカーのブラジル代表について、衝撃的な報道が起きています。
ブラジル国内や英国のメディアなどで紹介されているのは、2006年以降は、ブラジル代表メンバーを、監督ではなく、ブラジルサッカー協会とスポンサー契約を結んでいる、サウジアラビア系の投資会社、「ISE」が選んでいるというのです。
サッカー協会とISEとの契約条項に、スポンサー企業側が代表チームのメンバーを選出するという驚愕の内容が盛り込まれていると報道されています。
ブラジル代表をスポンサーが選べるのか?
今回、ブラジルのメディアが入手したとされる協会とISEの契約書には、ブラジルサッカー協会は、公式戦のいかなる試合にも毎試合、決められた選手を出場させることを確約させる内容が盛り込まれているというのです。
しかも、それに違反した際は、サッカー協会はISEに対して、対象試合の収益の半分程度にあたるとされる100万ドル(日本円で約1億2千万)の罰金が科せられるという驚きの内容です。
実際に、2011年の11月に開催された親善試合、ブラジル対エジプトの一戦(試合会場カタールのドーハ)では、ネイマールなどの主力選手が複数招集されなかったため、ブラジルサッカー協会は罰金を要求されたとの報道も出ています。
万が一、今回入手したとされる契約書が本物であった場合は、ドゥンガ監督やスコラリー監督には、代表メンバーを決定する権利が無かったことになるため、今後の動向に注目が集まっています。
もしFIFAが調査となれば、ことはブラジル国内だけに収まらないかもしれません・・・。
日本代表の背番号はスポンサーの意向で決まる?
ブラジル代表選出に関するスポンサー企業の関与の真意も気になりますが、我らが日本代表に関しても、全く無関係ではないという状況にあるのも忘れてはなりません。
長年、日本代表のユニフォームに袖を通してきたMF、遠藤保仁選手が、以前、代表復帰を果たした際に、慣れ親しんだ背番号7をつけることについて、記者が質問した際に、遠藤選手は、「背番号は協会とアディダスが決めることだから別に何番でも良かったんですけどね・・・」と発言し話題となりました。
実は、この背番号については、以前から暗黙の了解的なところもあり、選手の側から、その決定の経緯について口を開く事は通常はありえないのですが、そこは天然?遠藤選手だけに、つい口が滑ってしまったのでしょう・・・。
この一件で、背番号は選手のこだわりを考慮しながら監督が決めているものだと思ったサッカーファンにはちょっとしたショックだったのは言うまでもありません。
スポンサー企業のアディダスが背番号の決定に関わるのは、代表ユニフォームの売上という大人の事情があっての事です。
協会としても、アディダスからのスポンサー収入がどれだけ大きなものか理解しているからこそ黙認しているのです。
実際は、そういう一文が契約書に盛り込まれているかは定かではありませんが、今に始まった事ではありません。
今回のブラジル代表のように、選手選考にまでアディダスが絡んでいるとは思いませんが、背番号についてはそういう事情があります。
本田圭祐は本当は10番が欲しいけどスポンサーへ配慮した?
サッカーのエースナンバーと言えば「10番」
特に10番を誰にするかは、アディダスが最も気を使うところ。
本田圭祐選手が18番から4番に代えた際に、好きな数字は3で、その次が4と話ていました。
実のところは、現在イタリアのACミランで付けている10番が、本田選手のお気に入りという声が熱強くあります。
本当は、日本代表でも10番が付けたいはずなのです・・・。
しかし、本田圭祐選手は、長年日本メーカーのミズノ社のスパイクを使用しています。
アディダスでもナイキでもありません。
このミズノという存在(イメージ)こそが、本田選手が代表で10番を背負えない最大の利用といっても過言ではありません。
だからこそ、調子が良かろうが悪かろうが、試合に出ようが出まいが、香川真司選手が10番であったのは、そういう裏事情があってのことです。
果たして、我らが日本代表の場合、背番号だけがスポンサーの意向に左右されているのか?
はたまたそれ以上の関与があるのか?
これからも明らかになることはないのでしょう。
まさに、世界的に人気スポーツならではのマネーゲームなのでしょうね・・・。