リーガの優勝争いという意味でも重要な一戦となった、レアルマドリード対バルセロナ。
クラシコという独特の雰囲気の中、先日の欧州CLでバイエルンを下したレアルとユベントスの敗れたバルサの試合は、レアルが勢いに乗るどころかメッシがノリノリで同点ゴールに逆転ゴールと大活躍。
反対にレアルのエース、ロナウドは大きな見せ場も作れないままノーゴールに終わりました。
2対3というスコアでアウエーの中、首位のレアルを下したバルサ。
レアルが1試合未消化ながら、ついにバルサが勝ち点で並びました。
しかも、セルヒオ・ラモスが一発レッドで退場というオマケまでついてしまい、リーガの優勝争いは最後まで続く様相です。
ジダンのミス?勢いに乗るイスコではなく怪我から復帰のベイルを選択
(出典:http://www.theworldmagazine.jp/)
大一番クラシコで、レアルのジダン監督が選択したのは、怪我から復帰したばかりのベイルをスタメンにチョイスしました。
試合前には、好調なイスコをトップ下におく布陣もあるとみられたジダン監督でしたが、蓋を開けてみれば「BBC」の3トップでした。
今シーズンは度々ふくらはぎの負傷で戦列を離れていたベイルだけに、ジダン監督がどう判断するか注目していましたが、マドリスタもがっかりなイスコベンチという決断でした。
しかも、そのベイルが前半早々にまたも負傷で退場。
悪夢としか言いようがない展開でした。
ベイルについては予てからペレル会長のお気に入りということで、基本スタメンで使うようにジダンに進言しているとかいないとか言われていますが、優勝争いも大詰めとなってくる中で行われたクラシコで、不安要素の高いベイルをスタメンに選択したジダンの判断に、会長の意見が加味されていたとしても不思議ではないのかもしれないと思ってしまいます。
それくらい、イスコの状態が良いだけに、なんとも残念な采配でした。
一番残念な思いをしたのは、イスコ自身と彼を愛してやまないマドリスタでしょうが。
メッシが輝くとロナウドは輝けない?これもまたクラシコ
(出典:http://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=24424)
ここ最近の試合ではゴールに見放されていたメッシでしたが、クラシコという大一番で同点ゴールと逆転ゴールを決めるあたりはさすがと言わざるえません。
一方、ロナウドは見事なまでの空回り・・・。
試合中、チームメイトも相当気をつかったと思われます。
これもまたクラシコの七不思議的な展開なのかもしれません。
レフェリングを難しくするのもクラシコのプレッシャー?
この試合、前半早々にレアルの中盤の底で重要な役割を担うカゼミーロがメッシへのファールでいきなりイエローをもらいました。
カゼミーロは、その後も度々メッシへチャージを仕掛け、少なくとも2回はイエローレベルのファールがあったと言って差し支えないでしょう。
バルセロナの選手達が、度々主審へと詰め寄るのも無理はありません。
さらに、レアルの攻撃時にはオフサイドが何度も見逃されるという展開。
これらの要素が積み重なったことが、セルヒオ・ラモスの一発レッドで相殺されたのかもしれません。
この時も相手はメッシ。
数的不利な中、3枚目のカードとして切られたハメス・ロドリゲスが同点ゴールでレアルの窮地を救ったのもつかの間。
メッシの劇的ゴールでバルサはクラシコで大きな勝ち点3を手にしました。
試合を通じて誰が主役であったかのか?
明白ですね。
たらればになりますが、もしジダン監督がイスコという選択をしていたら結果はどうなっていたのでしょう・・・。
そして、試合開始のホイッスルと終了のホイッスルをベンチで聞いたイスコは何を思ったのでしょう・・・。
クラシコだからこそ大余計にきく溜まったフラストレーションを、マドリスタ達は解消できるのか?
ジダン率いるレアルマドリードは、リーガの優勝争いとチャンピオンズリーグでまだまだ苦闘を余儀なくされそうです。