かつては「球界の盟主」として君臨し、多くの野球少年憧れのチームだった読売ジャイアンツ。
しかし、「人気のセ」「実力のパ」と言われた時代が懐かしく感じるくらいパ・リーグのチームがしっかりとファンを獲得し人気面でもドラフトの有力選手がパに集中するといった事も重なり、気がつけば、「巨人じゃないと嫌だ」などというドラフト候補選手もすっかり少なくなりました。
そこにきて巨人に置いては生え抜きを育てる事よりもお金をかけて手っ取り早く他チームの主力選手をFAで獲得するという姿が毎年目立つという姿は、もはや「球界の盟主」と呼ぶのも恥ずかしいくらいのチームに成り下がったと言っても言い過ぎではないでしょう。
そんな中、今オフも横浜DeNAべイースターズの山口俊投手と福岡ソフトバンクホークスの森福允彦投手を獲得しています。
両投手ともに年齢的にも言わば「出来上がった」選手となります。
相変わらずの「欲しい欲しい病」となりますが、今オフはさらにもう一人、FAの目玉と言って良い、日ハムの陽岱鋼外野手までも獲得を視野に入れているとの報道が出ています。
野球協約を踏まえて巨人がFAで史上初のトリプル獲りか?
(出典:http://www.ad-vank.com/2016/07/06/post-2388/)
本来は、野球協約におけるFAの規約では、フリーエージェント宣言をする選手がその年に20名以下の場合は1球団につき2人までと定められています。
しかし、同時にその規約における制限については、Cランクに該当する選手が適用外という事も定められているのです。
※Cランクとは、旧所属球団において年俸で上位11位以下の選手を指します。(外国人選手は除く)
今回、巨人が獲得した内の一人、ソフトバンクホークスの森福允彦投手がそこに該当しています。
そのため、日ハムの陽岱鋼を獲得する事は規約上可能ということになります。
これまで、他チームの主力選手を次々と獲得してきた巨人。
もし、日ハムの陽岱鋼まで獲得となれば、本当に情けないお話ですね・・・。
なんのためのドラフトなのか?
まずは生え抜きを育てる環境をしっかり作って足場を今一度固めるところからチームを作り上げなければ、いつまでも自転車操業です。
ただ、それ以前に陽岱鋼の今の風貌を考えると、巨人カラーに染まる事を良しとするのか疑問ではありますが。
※12月7日追記
陽岱鋼の巨人入りがほぼ確定したようです。
史上初のFAトリプル獲りということで、巨人の生え抜きの選手達にとってはなんとも言い難いところかもしれません。
しかし、世の中的には巨人が絶対的な存在とは思われなくなる中、年齢含め中堅選手にとっては未だ巨人というブランドは憧れの対象なのでしょうね。
ただ、気をつけなればならないのは、いらないと判断された時の見切りの付け方はキツいものがあるのも巨人の特徴だけに、陽岱鋼選手には心して挑んで頂きたいところです。