2017年3月開催の「ワールド・ベースボール・クラシック」※通称 WBC
野球のワールドカップ版的な位置付けでしたが、来年の大会が最後となる可能性が出てきているとアメリカでは報道されているようです。
野球の世界一を決める大会と言われるWBCが存続の危機にあるとされている理由は、収益性の問題が最も大きいと見られています。
それもそのはずで、決勝トーナメントはアメリカで開催されていながら、開催地アメリカはこれまで一度として決勝戦に進めた事がないため、国内のテレビ視聴率や観客動員に影響が出ています。
当然のことながら、その他のグッズ収入も伸び悩む事になり、サッカーのワールドカップのような収益性が見込めない状況です。
サッカーとは規模も違いますので、同列での比較はするべきではないのかもしれませんが、そもそも開催地であるアメリカの代表チーム自体が勝ちにきてるとは思えない事も問題ではあります。
本気の日韓とアメリカの温度差が大会のカラーを明確にしている?
出典:http://soyukoto.seesaa.net/article/342907886.html
WBCは、ご存知のように春先に開催されるため、メジャーリーグのみならず、日本を始め主立った国では国内リーグの開幕前という大事な時期です。
ましてやアメリカの場合、国民が「メジャーリーグこそ世界最高峰のリーグ」というプライドだけは異常に高いため、WBCの存在そのものを多くのファンもメジャー関係者も軽視していると思われます。
結果的に、開幕前に主力選手に怪我をさせたくない球団、そして怪我を恐れる選手が代表チームへの招集に難色を示すという悪循環。
対して、日本や韓国の場合は、同様に自国リーグの開幕を迎える前でも基本的には本気モード。
メジャーリーグのチームに所属する選手については招集が困難であっても、ほぼベストの布陣で挑んできます。
そのことから、WBCの決勝トーナメントの顔は毎回のように日本と韓国になってしまうという状況に。
開催地であるアメリカとの温度差はあまりにも明確です。
確かに、日本人からみても「野球世界一決定戦」というよりも、終わってみればアジア最強決定戦だったような錯覚すら起こしそうなWBCです。
前回大会こそ、日韓のどちらも決勝へ進めませんでしたが、日韓対決が大会の中心ではアメリカ人はあまり関心がないのもの当たり前で、これでは存続の危機も致し方ないところではあります。(2013年大会はドミニカ共和国とプエルトリコが決勝進出)
現時点で、来年のWBCアメリカ代表には、複数のビックネームが招集されるという一部報道もありますが、実現するかどうかは不透明です。
もし、来年のWBCも日本と韓国が顔となる大会であるのならば、本当にラストとなるのかもしれません。
しかし、アメリカ人の変なプライドにも困ったものです。
メジャー最強を自負するんであれば、一度WBCをぶっちぎりで制してほしいものですね。