2013年の国内賞金女王に輝いた森田理香子が、かつてない不調に陥っています。
今シーズンのLPGAツアーに、これまで21戦出場し、予選落ちが6回、内2回は、先週の「ニトリレディス」と先々週の「CAT Ladies」です。
しかも、ここ6戦で4度の予選落ちと、不調を極めています。
賞金女王となった2013年を境に、2014年は獲得賞金で16位に終わり、今シーズンも、「ニトリレディス」終了時点で、20位と低迷しています。
森田理香子自身は、昨年から続く不調について、2014年は、賞金女王を獲った翌年、目標を見失ったと語っています。
次は何を目標にするのか定まっていない1年だったと、振り返っています。
ただ、このあたりは、プロとしては甘すぎる発言でしかありません。
毎試合優勝、毎年賞金女王、これを目指すのがプロです。
そういったこともあり、昨年の森田理香子は、一部から批判的な意見も聞かれました。
昨シーズンは、シーズン早々にして引退を考えた時期もあったそうです。
そんな中で迎えた2015年のシーズンは、勝ちたい気持ちが賞金女王になった2013年よりもあると口にする森田理香子。
復調のキッカケを掴めるのでしょうか・・・。
森田理香子のライバルはあくまでも自分自身?
一見すると「負けず嫌い」な印象がある森田理香子ですが、他の選手に対して、「この選手には絶対に負けたくな!」というような感情はないようです。
あくまで、自分のやりたいプレーが出来ない時に苛立を感じたり、悔しさを露にすることはあるという森田理香子。
常に自分自身のプレーがどうか?というところでの葛藤があることが伺えます。
ただ、他のプレイヤーを過剰に意識しないそのスタイルが、2013年の賞金女王に繋がったとも言えます。
実際、自分のプレーを突き詰めていく中で、森田理香子の中では、賞金女王を獲得した時よりも、技術そのものは今の方が向上していると分析しているようです。
しかし、それが成績に直結していないというところが、また彼女自身の苦悩をより大きくしているのかもしれません。
課題はメンタル?目標再設定で復調なるか?
昨シーズンからここまでの森田理香子の不調を振り返ると、どうしてもメンタルの方が大きいのは確かでしょう。
特に、ここ最近のトーナメントでは顕著に自身の中での精神の不安定さが出ているようです。
しかし、森田理香子は「結局、自分にはゴルフしかない」と、そう口にしています。
不調が続いているのは確かですが、今は自分がやりたい事、出来る努力を続けると語る森田理香子に迷いはないようです。
何かとゴタゴタが続く、「2020年東京オリンピック」への出場も夢だという森田理香子。
6戦で4度の予選落ちを味わった、かつての賞金女王はまだ25歳。
良い意味で開き直って、9月4日(金)から開幕する、「ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント」で、本来持っているポテンシャルを発揮するキッカケになることを期待したいところです。