5年ぶりにリーガを制したレアル・マドリード。
バルセロナとの優勝争いの最中、主力選手にけが人が続出、さらに欧州CLではバルセロナが姿を消す中、決勝まで上り詰めたレアルは史上初の連覇という偉業への期待も高まり、リーガはバルセロナの逆転優勝の可能性が高まったと感じたマドリスタも何気に少なくなかったのかもしれません。
しかし、優勝を決めた今となっては、最終節までもつれ込んだライバルとの優勝争いを制した勢いで欧州CLもこの勢いで頂点にと、多くのマドリスタたちは盛り上がっていることでしょう。
そんな良いムードのレアル・マドリードですが、リーガ、欧州CLが幕を閉じればやってくるのは、新たなシーズンに向けてのチーム編成です。
夏季の移籍市場でレアルがどのような補強を行うのか?
スター軍団だけに、今年も大きな注目を集めることになりますが、そんな中、マドリスタにとってもっとも気がかりな選手と言えば、やはりイスコです。
今シーズンは、常にレアルを離れるのではないかと囁かれていただけに、その動向に注目が集まっていましたが、イスコ自身の口から「僕はマドリーに残る」との発言がありました。
状況的にクラブ側がイスコを積極的に放出するとは思えませんので、来シーズンもマドリーで躍動する姿が見られると思って間違いないでしょう。
マドリスタにとってはまさに朗報とも言えるイスコの発言ですが、反対にマドリスタから今もっとも否定的な意見を多くもらっているのがベイルです。
レアルの今夏の移籍市場では、この男に大きな注目が集まるのかもしれません。
ペレス会長の溺愛も過去の話?ベイルの放出されるのか?
(出典:http://www.theworldmagazine.jp/20160123/01world/spain/39387)
ベイルといえば、ワールドカップにはあまり馴染みのないウェールズ出身でありながら、欧州でもトップレベルの身体能力でゴールに突き進む姿は圧巻です。
サイドアタッカーとしての能力は、まさにワールドクラス。
レアル・マドリードに移籍してからも、そのパワフルかつスピーディーなプレーで数々の衝撃的なゴールを決めてきたのも事実です。
しかし、ベイルはその高すぎる身体能力が故なのか?
自分自身のパワーに体が耐えられず故障が多いというのも否定できないところです。
実は、ベイルの怪我を理由とした離脱は、驚くことに約4年間で20回近くにも及びます。
今シーズンも、足の怪我を理由に30試合近く欠場を余儀なくされています。
シーズン終盤にも、復帰後に即スタメンでジダン監督が起用したものの、その試合で怪我を再発し、本来のパフォーマンスを見せることはできませんでした。
そのようなこともあり、フィジカルが強くスタミナもあり、怪我のリスクも低いイスコへのマドリスタの愛情が、ベイル批判へと繋がっているとも言えます。
これまで、ペレス会長が溺愛していたとされることも影響してかどうかは不明ですが、ジダン監督も怪我のことはあっても、3トップの一角はベイルという姿勢を崩しませんでした。
ただ、そのベイル不在時にチームを支えたのは、他ならぬイスコであり、マルコやルーカスといった若手選手であったのもの事実。
そのため、怪我の不安を抱えるベイルよりも、他の選手を使うべきという空気がチーム内だけでなく、クラブの首脳人たちにも芽生えても何ら不思議はありません。
ベイル放出のネックは巨額な移籍金
レアルがもしベイルを放出するとなった場合、どうしてもネックとなるのがその移籍金です。
ベイルを獲得するためにレアルは、日本円で126億近く支払ったとされています。(4回払いとされています)
そうなると、それに近い額が移籍金として設定されてもおかしくはないのですが、これだけ故障が多く、現在27歳という年齢を考えれば、100億円を超える移籍金は現実的ではないのかもしれません。
そのため、ベイル放出という判断をペレス会長が下すのであれば、赤字覚悟で移籍金を下げる可能性は十分にあるかもしれません。
もしそうなったとすれば、ペレス会長のベイルへの愛が冷めてしまったということなのでしょう。