2016年のスタートを飾る、大相撲初場所で初優勝を飾った大関の琴奨菊。
日本人というか日本出身力士※が優勝するのは実に10年ぶりという複雑なものでした。
※日本に帰化した外国人力士の優勝を含みません。
初場所での3横綱を破り、14勝1敗という成績を残した琴奨菊。
これで春場所での成績次第で、いよいよ綱取りに期待がかかるところとなりますが、どうやら日本相撲協会としては、琴奨菊の横綱昇進のタイミングについては、慎重論が強くあるような気配です・・・。
安定感に欠け、怪我が多い事が慎重論に?それ以上の問題も?
初場所の琴奨菊は、14勝1敗の成績と3横綱への勝利という事で、文句のつけられない結果ではあります。
(引用元:http://www.asahi.com/topics/word/琴奨菊.html)
しかし、協会幹部の中では、これまでの琴奨菊の相撲が、成績・内容共に安定感に欠けていることがネックであるとされているようです。
2011年に大関昇進以降、優勝争いに顔を出す事もなく、カド番を5回も経験するなど、横綱以前に大関としてあまりにも物足りない事から、初場所での優勝、そして次回の春場所で仮に優勝したとしても、綱取りと簡単に決められないという事のようです。
加えて、今場所でも分かる様に、両膝へがっちり固められたテーピング。
見ていて痛々しいくらいでもあります。
それだけ、怪我も多い琴奨菊に対して、横綱になったものの、鶴竜のように結果が出せない横綱になってもらっては困るということもあるのでしょう。
心技体とは言うものの、強いことが横綱であることの条件なのは確かです。
しかも、モンゴル勢を始めとする外国人力士が躍進する中、日本人力士に物足りなさがある現実を踏まえますと、横綱昇進後に成績が安定しなければ、日本相撲協会としてもバツが悪いということもあると思います。
一説には、現在3人の横綱がいることもあって、何が何でも増やす増やす必要を感じていないという説もあります・・・。
このあたりは、バランス的には、もう一横綱で4人、東西で2人ずつという形が取れても良いのではないかという気もしますが、ただ安定した結果を残せるかという観点から見れば、これまでの琴奨菊ではいささか不安なのも事実です。
何はともあれ、春場所での成績、そしてその次の場所と安定した成績を残して、文句なしで推挙してもらえるようにやるししかないのではというのが正直なところです。
くどいようですが、鶴竜のような例もありますので・・・。