ハリルジャパンがハーフナーを呼べない理由は、日本の選手にパワープレーが無理だから

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シンガポールとのスコアレスドローによって、アジア2次予選の中でも最も重要な位置づけとなってしまった、10月のシリア戦。
 
 
現在グループ首位のシリアとアウエーでの戦いということもあり、ハリルジャパンにとって決して簡単な試合にはならないでしょう。
 
 
そんな中、ハリルホジッチ監督が招集した選手の中に、ある選手の名前が入っていないことに対して、ご意見番、セルジオ越後氏も「なぜ?」とコメントしました。
 
 
それが、ハーフナー・マイクです。
 
 
194センチという長身を誇り、日本代表にない高さをもった選手なのは今更言うまでもありません。
 
 
スペインでは不遇の時を過ごしましたが、オランダのエールディヴィジに移籍後は、調子を上げており、これまでリーグ戦で5ゴールを上げ、フル出場する機会も増えています。
 
 
本来であれば、ハリルホジッチ監督のお眼鏡に叶って、呼ばれてもよさそうなものですが・・・。
 
 

ハーフナー・マイクを呼べない理由が日本のスタイルに

 
ポストプレーもでき、セットプレーでも高さで抜きに出るハーフナー・マイクの武器は、日本代表にとっても大きな武器になります。
 
 
試合展開によっては、パワープレーを仕掛けなければならない時に、欠かせないところでしょう。
 
 
しかし、そのパワープレーこそが、ハーフナー・マイクを日本代表に招集出来ない理由というのが悲しいかな、現実のようです・・・。
 
 
その理由については、ハリルホジッチ監督自身が口にしています。
 
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日本代表のスタイルとして、相手の背後をついて、グラウンダーのパスで、スピードをもって裏を取るというものを重要視しています。
 
日本の基本スタイルである、パスを繋いで相手ゴールに迫るというところを最大に活かしための戦術なのでしょう。
 
 
決して、体が大きく強いという訳ではない日本人の特性に最もハマるからなのは理解できます。
 
 
それでも、攻撃のオプションとして、ハーフナー・マイクの高さは、パワープレーが必要な際に重要な存在となります。
 
ハリルホジッチ監督も、それは承知の上で、今回の招集を見送ったのでしょう。
 
 

実情は、呼びたくても呼べない?

 
ハリルホジッチ監督の中で、現在の日本代表の主力メンバーが、ザッケローニ、アギーレが監督を努めていた時と、それほど大きく変わってはいません。
 
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まさにこれこそが、ハーフナー・マイクを呼べない最も大きな理由なのではないでしょうか?
 
 
振り返ってみても、ザッケローニやアギーレ時代に、試合の終盤に高さのある、豊田や川又といった選手を投入してパワープレーに切り替えることが明らかな状況でも、ピッチの選手達は、ハイボールを上げることは皆無でした。
 
 
そう、監督の指示はスルーされ、中盤の選手を中心に、変らずパスを繋げてゴール前に迫ろうとする姿勢が常です。
 
 
ハリルホジッチ監督も、これまでの選手達の試合での動きを見た上で、「彼らにパワープレーを望むのは無理」と、現時点では判断しているのでしょう・・・。
 
 
アギーレ時代にも、日本代表は、練習ではパワープレーも行っているものの、いざ本番となると豊田を前線に置いても、選手達は彼の高さを活かすようなボールはほとんど入れることはありません。
 
 
このあたりは、体格で海外に劣る日本人のコンプレックスが、本能的にパワープレーを拒絶しているのかもしれません・・・。
 
 
ただ、そうはいっても、対戦相手や試合の状況によっては、オプションとしてパワープレーをもっていてもよいのではないかと思います。
 
それに見合う高さのハーフナー・マイクという選手始め、複数の候補がいる訳ですから。
 
 
アジア2次予選はまだしも、今後の戦いを踏まえると、ハリルホジッチ監督の苦悩はまだまだ続きそうですね・・・。
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