日本代表が欧州組中心なのも致し方ない現実を突きつけられた東アジア杯

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ホスト国の中国との一戦で、引き分けに終わり、1勝も上げる事のないまま大会史上初の最下位となったハリルホジッチ監督率いる日本代表
 
中国戦では、先制されるも同点に追いつきかろうじて引き分けに持ち込み、結果的に韓国の優勝を手助したことになり、韓国内では、「日本よくやったナイスアシスト!」などと言われる始末です。
 
 
中国戦に関しては、事前に報道されていたような完全アウエーで殺伐とした空気にまでなるようなこともなく、中国代表のラフプレーも数える程しかありませんでした。
 
 
裏を返せば、日本にそれだけの迫力がなかったということになるのではないでしょうか?
 
 
初戦の北朝鮮との一戦から気になっていた、技術的な問題ではなく気持ちの問題。
 
 
中国戦でも、ごく一部の選手をのぞき、気迫のようなものは一切感じられませんでした。
 
 

結局は国内組だけでは勝負できない現実を露呈

 
以前、大久保嘉人がハリルホジッチ監督の代表選手の選考について、欧州組ひいきを批判したことがありました。
 
 
「欧州にいるからといって試合に出ていない選手まで選ばれているのはおかしい」というような発言をしていました。
 
 
しかし、今回の東アジアカップでのJリーグメンバーで挑んだ結果を見ても、大久保嘉人はまだ国内組でやれるというのでしょうか?
 
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少なくとも、Jリーグが世界レベルでないことは明らかです。
 
 
正直なところ、Jリーグで試合にコンスタントに出ている選手よりも、欧州の強豪国のクラブで控えとなっている選手の方が劣るということはありません。
 
そこには、厳しいレギュラー争いもあり、練習レベルでも、質で言えばJリーグよりも高いレベルにあると言えます。
 
 
今回、国内組で挑んでアジア勢に一つも勝てなかったことを、ハリルホジッチ監督の指導力の問題、戦術の問題として片付けることは不可能です。
 
それくらい、戦術以前に何も残せなかった選手が多数いたという辛い現実があります。
 
 
ここでもまた、日本サッカー協会が、Jリーグのレベルアップについて、どうしたいのか問いたい気もしています・・・。
 
 

欧州・国内関係なく、若手に経験を積ませることが困難な現実。

 
本来であれば、今回の東アジアカップは、2018年のワールドカップロシア大会、あるいはそれ以降を見据えた代表の底上げという側面もあったはず。
 
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にもかかわらず、ハリルホジッチ監督の選出したメンバーは、初招集の選手も20代後半が多く、27歳くらいから30前の選手が中心のように見えました。
 
 
このあたりは、若手を試したいという思惑と、サッカー協会から育成より勝利を優先していほしいという意向が、ハリルホジッチ監督を悩ませたのかもしれません・・・。
 
 
しかし、今後を見据えた代表チーム作りという事から言えば、U-22代表の選手を何人か試すこともできたのではないかと思えてなりません。
 
 
ちなみに、今回の国内組の中で、次に繋がる可能性を感じさせてくれたのは、武藤や倉田といったところが上げられますが、いずれも今年27歳を迎える選手です。
 
 
ただでさえ、日本代表では欧州組を含めた現時点の主力メンバーは、ロシア大会を迎える頃にはほとんどがベテランと呼んでもおかしくない年齢です。
 
どうみても、若手からの突き上げが必要です。
 
 
そのためのチャンスでもあった、東アジアカップ。
 
 
事は単純にハリルホジッチ監督の方針ということではなく、それを取り巻く日本サッカー協会の思惑などがネックになっているような気がしてなりません。
 
 
いつまで経っても目先の勝利とそこに密接に絡んでいる代表での収益のばかり目がいっているとしか思えない協会の体質といったところも見逃せない難問のように感じてしまうのは、考えすぎでしょうか・・・。
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