JリーグのFC東京からドイツブンデスリーガのマインツに移籍した武藤嘉紀の背番号が、点取り屋の称号でもある9番に決定しました。
すでに、マインツの公式オンラインショップ内でも9番のユニフォームの販売が開始されています。
レスターへと移籍した岡崎慎司の背番号が23だったことを考えれば、マインツが武藤嘉紀に入団初年度から9番というエースストライカーの称号を与えるというのは、日本人としては異例のことと言えます。
ただ、9番を背負う事で、チーム内からもサポーターからも大きな期待とプレッシャーを感じ結果を出す事が求められます。
武藤嘉紀の入団会見は、7月9日に本拠地である、「コファス・アレナ」で行われます。
サッカーにおける9番の意味とは?
武藤嘉紀が点取り屋の称号でもある、背番号9番に決定したことでもありますので、ここで改めて、サッカーにおける9番の意味について取り上げてみたいと思います。
9番と言えば、世界的にみて、そのチームのエースストライカーが手にする背番号です。
最前線に陣取り、最も得点が期待される選手に与えられる番号とされてきました。
センターフォワードと呼ばれるポジションがそのイメージですね。
世界的にみても、9番を背負っている印象が強い選手には、ウルグアイのルイス・スアレスやコロンビアのラダメル・ファルカオ、フランスのカリム・ベンゼマ、スペインのフェルナンド・トーレス、古くはブラジルの点取り屋ロナウドなど、やはりそのチームで最も得点源となる選手が身につけています。
欧州のチームで、日本人に9番が与えられるということは、相当な期待をもってのことだと言えますので、武藤嘉紀にとってはシーズンを通してチームの得点源としての結果が求められることになるでしょう。
ただ、時代と共にサッカーでは背番号9のもつ意味も変ってきてはいます。
昔は、そのチームの主力選手にGKから1番と言う風に順番に番号をつける方法を取っていた事から、1番から11番というのが前提にありました。
しかし、いつの頃からか、その選手がお気に入りの背番号で固定されることも少なくないため、9番のもつ意味合いも若干変ってきているというのも事実です。
例えば、レアルマドリード、そしてポルトガル代表のエースストライカー、クリスティアーノ・ロナウドといえば、背番号7です。
バルサのメッシは10番。
10番は、そもそもサッカーにおけるチームのエースナンバーではありますが、アルゼンチン代表ではそうであっても、バルセロナでは結果的に点取り屋のメッシという側面も持ちます。
このように、サッカーの9番の意味も、変ってきてはいますが、それでも、ストライカーとしての役割をまかされた背番号であることに変わりはありませんので、武藤嘉紀のゴールに期待したいところです。