FIFA幹部の収賄容疑をキッカケに、2010年に開催された南アフリカ大会にも不正の可能性が出てきているようです。
疑惑の発端は、イスマエル・バンジーというボツワナ出身の元理事の証言によるものだそうです。
バンジー氏は、2010年の開催地については、そもそもモロッコでの開催が濃厚だったと証言しています。
投票の際に、モロッコが南アフリカを2票ほど上回っていたにも関わらず、FIFAの発表は、4票差で南アフリカとし、くれぐれも他言は無用というような圧力が当時あったというのです。
そもそも、現在、疑惑の渦中にいる、FIFA元副会長のワーナー氏が、南アフリカから賄賂を受け取った疑惑もあるようで、バンジー氏は、それについても事実と答えてたそうです。
FIFAはアンリの神の手もお金で解決していた?
収賄疑惑をきっかけに、様々な問題が噴出しそうな状況にあるFIFAですが、多くのサッカー関係者は、この際すべて膿を出してしまうことを望んでいます。
その反面、「どうかあの事が表に出ません様に・・・」と祈っている関係者も少なからずいる事でしょう。
南アフリカ大会絡みでは、フランスの欧州予選プレーオフという本戦出場がかかった試合で、フランスのエース、ティエリ・アンリが、ハンドによるゴールをキッカケにフランスが予選突破を決めた事で、対戦相手のアイルランドが激高したのも忘れられません。
この件についても、FIFAが事を収めるために、アイルランドサッカー協会に、日本円で6億以上ものお金を提供したとされています。
これについては、FIFAの認めていますが、あくまで融資だと言っています・・・。
FIFA側の釈明によると、アイルランドでのスタジアム建設の為に、融資を行い、返済は、2014年のワールドカップへ出場した際に行うという約束だったそうです。
しかし、アイルランドが、2014年もワールドカップ出場が叶わなかったため、改修が不可能となったと釈明しています。
全く持って意味不明です。
そんな融資誰がみてもおかしな話です。
アンリの手によるゴールに対し、法的措置も辞さない構えのアイルランドに対し、示談金かのごとく6億以上のお金を提供したというのが現実でしょう。
このような各国サッカー協会との裏での金銭の動きは、常習化していたと見て良いでしょう。
これらの状況からみて、2018年のロシア大会と2022年のカタール大会決定についても、投票結果が操作されていたと見てもよいのではないでしょうか・・・。
すべてが金によるものならば、今後の捜査いかんでは、両大会の開催国見直しとなる可能性も否定できません。
組織が巨大であればあるほど、その透明性を保つ事が求められるだけに、ちょっと遅すぎのは事実ですが、すべてを明らかにし、FIFAが提唱する、「フェアプレイ」の精神であってほしいものです。