収賄容疑に揺れるFIFAで、予定通り開催された会長選において、現会長のプラッター氏が再選を果たしました。
アリ王子との一騎打ちとなった今回の会長選では、過半数に届かず2回目の投票が行われることになりましたが、最初の投票で大きく差が開いていいたため、アリ王子が辞退をしたことで、プラッター氏の続投となりました。
会長選直前に突如巻き起こった前代未聞の汚職により起訴されたFIFAの関係者は、すでに14名とも報道されています。
しかし、会長のイスにしがみつきたい?プラッター会長は、会長選直前での辞任を考えるつもりはないことは明言していました。
こらから4年間、引き続きプラッター体制となるFIFA。
しかし、プラッター会長は、現在79歳。
とてもこの選択が世界のサッカーにとって良い選択だとは思えないのですが・・・・・
FIFAを牛耳るプラッター氏への欧州からの拒絶の理由
当初は、元ポルトガル代表のフィーゴ氏(42歳)も出馬を表明していたものの、活動の中で、FIFAを取り巻く裏の顔に嫌気がさし出馬を辞退しました。
FIFAの組織改革を以前から望み、反プラッターを掲げていた欧州連盟は、フィーゴ氏や、今回、実質プラッター会長に敗れたアリ王子を支持していましたが、その願いは叶いませんでした。
しかし、ここで気になるには、欧州各国がなぜ他の大陸の国々に比べてこれだけプラッター会長を拒絶しようとしているのか?
一見すると、今回のFIFA関係者の収賄の元凶はプラッター会長のような雰囲気もありますが、果たしてそうなのでしょうか・・・。
今回、選挙目前で会長選への出馬を取りやめたルイス・フィーゴ氏。
選挙活動の中で、FIFA加盟国などでの金にまつわる裏の世界をみてしまったことで嫌気がさしたと思われる辞退理由を口にしていました。
このような事から、汚れたFIFAはプラッター会長が諸悪の根源的な空気ですが、実際のところは、プラッター会長体制だと欧州にとってもうま味が少ないといことがあるように思えてなりません。
試合数の増加やスポンサー収入、テレビ放映権など、FIFAはかなり金銭的に潤っているのは確かです。
それが、世界のサッカーの中心である欧州各国にとっては面白くないのでは?と推測できます。
今回の会長選にヨルダンのアリ王子が出馬し、欧州が支持に動いたのも、プラッター氏より遥かに扱いやすいとの目論みが見え隠れしているように思えます。
しかし、その願いは叶わず、今後4年間のプラッター政権が続くことが決定しました。
今回の結果を踏まえて、さらに欧州連盟がプラッター会長にプレッシャーをかけていくのか?
最悪の場合、2018年のワールドカップロシア大会のボイコットといった事態を引き起こす可能性もあるのか?
あまりにも大きすぎるマネーが動くサッカーならではの、各国の思惑の裏表のギャップが凄そうなのが、一番恐ろしいと思った、FIFA会長選でした。。。
2002年の日韓共催も、当時のFIFA副会長のあのおじさんが裏で色々やらかしていたんだろうなと、改め思ったことを付け加えておきます(汗)