まさかの無冠に終わったスペインのレアルマドリードのセンターバックが一新されるかもしれないと、現地で報じられています。
レアルマドリードの守りの要である、セルヒオ・ラモス(スペイン代表)とペペ(ポルトガル代表)の2選手について、今夏の移籍市場で、同時にチームを退団する可能性は浮上しているというのです。
報道によると、セルヒオ・ラモスは、年俸のアップをクラブ側に要求したようですが、クラブはそれを拒否し、契約更新の交渉が決裂したと報じています。
そのため、退団も視野に入れて、セルヒオ・ラモスの代理人を努める、レネ・ラモス(弟)が、イングランドプレミアやフランスのリーグ・アンの強豪クラブへのコンタクトを取り始めているというのです。
一方、ペペの方は、レアルから2年契約で契約を延長するオファーにて合意と報道されていましたが、その後クラブ側からの発表もなく、交渉が実際には難航しているのではないかと見られています。
ラモスもペペも、昨シーズンはチームのセンターバックとして、疲労から怪我をするまで酷使してきた自負があるだけに、年俸については譲れないものもあるように思います。
果たして、長年レアルマドリードを支えてきたセンターバックのコンビは、本当にチームを去ってしまうのでしょうか?
レアルのペレス会長の思惑は古株の一層?
今回の、セルヒオ・ラモスとペペの契約延長交渉の難航は、高額な年俸という事以上に、ペレス会長の意向があるとの見方もあります。
ペレス会長は、続投を明言していたアンチェロッティ監督を、シーズン終了直後に解任しました。
終盤にチームは失速し無冠に終わった事もあったとは言え、続投の下の根も乾かぬうちに解任ということで、改めてレアルマドリードは、リーガか欧州CLのタイトル獲得が監督続投の条件にすら感じました。
ただ、名将と言われながら、メンバーを固定して戦うことが多すぎたアンチェロッティ監督は、控え選手を持て余したということで、結果的に選手層を薄くしてしまったとも言えます。
永遠のライバル、バルセロナが3冠を達成するのを見せつけられたペレス会長の怒りは相当なもののようで、チームの改革という意味でも、古株の選手を一層するくらいの気持ちでいるのかもしれません・・・。
レアルで丸10年のセルヒオ・ラモスと丸8年となるペペ。
両者はレアルマドリードを去る事になるのでしょうか?
余談ですが、ペペの本名は、ケープレル・ラヴェラン・リマ・フェレイラと言います。
あまりにも長過ぎますの、ペペと称しているのは正解です・・・。
ラモスとペペ退団ならヴァランが残留か?
報道にあるように、ラモスとペペが退団、もしくはどちらか片方だけでも退団となった場合、もう一人のセンターバック、フランス代表でもある、 の去就にも影響を与えそうです。
ヴァランについては、シーズン中から、アンチェロッティ監督の起用法を巡って、移籍を希望していると常々言われていました。
現在、22歳で、今後フランスのDFの中心選手となることが期待されているだけに、ベンチを温める日が続くのは、大きなデメリットなのは事実です。
そのため、出場機会を求めてたチームへの移籍を希望するのは当然のことでした。
シーズンの終盤こそ、ラモスやペペの怪我もあり、試合への出場機会も増えましたが、来季はラファエル・ベニデス新監督を迎え、その起用方針も見えないなか、ラモスとペペの去就次第では、ヴァランも退団の可能性があることは否定できません。
しかし、早々にラモスやペペの移籍が確定すれば、ヴァランには残留という選択肢もあるのだと思います。
レアルにとっても、まだ22歳と若いセンターバックは、手放したくない存在だと思いますので、ペレス会長の意向を踏まえると、セルヒオ・ラモスとペペの両者がチームに残留する可能性は、そう高くはないのかもしれません。