女子レスリング58キロ級の伊調馨選手が、自身の強さが仇となって試合ができない事態になっているようです・・・。
今年2015年9月にアメリカで開催されるレスリングの世界選手権の代表選考を兼ねている「全日本選抜選手権」が6月19日から始まりますが、伊調馨がいる女子の58キロ級にて、出場選手が、伊調馨を含め3名しかいないというのです。
この階級で国内最強と言える伊調馨選手以外は、大学生が2人だけエントリーしているため、このままだと、伊調馨がシードされるため、決勝戦1試合しかた戦えないという非常事態に陥りそうになっています。
いくら伊調馨選手が強いとは言え、なぜにこのようなことになってしまったのでしょうか・・・・・
五輪出場の確率が低すぎる58キロ級を選手達が避けている?
来年2016年に開催予定の「リオ五輪」
今回の世界選手権への出場は、そのままリオ五輪出場へと関わってくるため、全日本選抜選手権はどの選手も是が非でも勝ち上がりたいという事があります。
ただでさえ日本の女子レスリングでは軽量級の選手が多いため、58キロという中量級の選手層自体が薄いということがまずあります。
そうだとしても、五輪の出場対象となる階級は、従来の8階級から6階級に絞られているため、伊調馨と同じ階級で戦かはなければいけなくなる選手が、本来であればもっといそうなものです。
しかし、今大会に出場する選手の中には、照準をオリンピックではなく、世界選手権に絞り全日本選抜選手権を戦おうとしているケースがあるというのです。
それもこれも、伊調馨が強すぎて、他の選手が白旗を上げているということ・・・。
なんともショッキングな理由ですが、吉田沙保里同様、強すぎるのも良し悪しとはおかしな話ですね。
伊調馨が強すぎるならそれにこしたことはありませんが、やはり実戦をこなせないというのは、選手としてはとても辛いところなだけに、伊調馨選手は日本人以外の対戦相手と出来るだけ試合が出来るようにリオ五輪に向けて調整していく必要がありそうです。