アジア杯UAEに敗れた日本代表、目の前に勝利に拘りすぎたアギーレと協会の責任は?
オーストラリアで開催中のサッカーアジア杯。
日本代表は決勝トーナメントで、UAEと戦い延長の末、PKで大会を去る事になりました。
PKに関しては、これは結果は何を言っても仕方ありません。
誰も悪くないのがPKというものです。
しかし、試合後のインタビューで、日本代表の長谷部主将が語っていたように、「PKにいくまでに決められなかった自分たちの責任」と言うのが、この試合の全てを物語っています。
ではなぜ決められなかったのか?
日本代表は、これまでのグループリーグでは、試合のペースを序盤から握ることが出来ていましたが、決勝トーナメントのUAE戦では、前半7分にいきなり失点をしてしまいます。
これが今大会初失点となるのですが、短い試合間隔で真夏のオーストラリア。
4試合連続でスタメンを1人も代える事なく挑んだアギーレ。
UAE戦での選手の動きだしの体の重さは明らかでした。
いきなりの失点により、選手もスイッチが入り、なんとか体を動かしますが、見た目に疲労と運動量の低下が感じられるのは言うまでもないところ。
さすがにアギーレも早めの選手交代で動きますが、延長では、長友が脚の故障でまともに走る事も出来ない状態ながら、選手交代の枠が残っていないため、日本は実質フィールドプレイヤーが一人少ない状態での戦いを余儀なくされますが、それでも相手のゴールに迫ります。
しかし、後半防戦一方だったUAEは、延長に入るとPK狙いに切り替えた事は明白でした。
そんな引いて守るUAE相手に、何本シュートを打っても、日本はゴールを決めきれません。
結果、冒頭の長谷部主将の発言となる訳ですが。
やはりここで気になるのは、今更であっても振り返らなければならないのが、アギーレの選手起用。
今回のアジア杯での試合環境を踏まえれば、グループリーグで3戦連続でスタメンを代えなかったのは明らかにミス。
このあたりは、アギーレ自身が置かれている立場と協会の思惑が悪影響を与えたと断言してもよいかもしれません。
当初、4年後のワールドカップロシア大会を目指し、日本サッカーの強化がアギーレ就任の目的だったはず。
しかし、将来を見据えた、代表選出により、序盤の親善試合などで結果がでないと、日本サッカー協会により、いきなりその方針は翻されます。
そこにアギーレ自身の八百長問題が表面化し、すぐにでも結果を出さなければならなくなりました。
そのため、アギーレはザッケーロー時代のメンバー構成に戻す事を決断します。
確かに、何年も組んでいるメンバーなので連携などは問題ないでしょう。
しかし、それが4年後に繋がるか?と言えば、到底とうは思えないのです。
日本サッカーが本当にレベルアップするためには、思い切った事をする必要がありますが、日本サッカー協会は、目先の利益を最優先させました。
結果、アギレーも自身の立場を守るため、選手を犠牲にした格好になりました。
にも関わらず、UAEとの試合での敗戦後に、日本サッカー協会の大仁邦弥会長は、アギーレ続投を早々に明言し、「十分やってくれている」とコメントしました。
「十分やってくれている」
この発言に、サッカー協会の現実が見え隠れしています。
なにも打つ手なしの協会上層部には、アギーレの去就の前に、大仁邦弥会長始め、自らの進退を真剣に考えてほしいものです。
選手は勝つ為に必死になって走り続けましたが、それをコントロールするアギレーは、残念ながら目先の勝利に拘りすぎました。
アジア杯での日本の目標は、「優勝」以外の何者でもなかったはず。
その中で、アギーレ自らが選んだ選手たちです。
それならば、もっと一人一人の選手を信用して起用すべきでした。
20人以上の選手を連れているなか、11人で戦おうとしたのは、優勝を狙うチームの戦い方ではありませんでした。
協会も含め、現体制では、まだまだ日本サッカーの未来は混迷を極めそうです。