イタリアセリエAのユヴェントスに所属する、MFのポール・ポグバが、今夏の移籍市場で、プレミアリーグのチェルシーからのビッグオファーを断っていたと、イタリアのメディアが報じました。
ポール・ポグバは、昨シーズンのユヴェントスのリーグ優勝と欧州CLでの決勝進出にも貢献しました。
身長191センチと恵まれた体格に、22歳という若さもあって、欧州でのポグバの市場価値が高まる中、チェルシーが獲得の為に提示していた額は、移籍金が約112億で、年俸は、約16億円と言われています。
ポグバは、ユヴェントスの前には、マンチェスター・ユナイテッドに所属していましたが、出場機会を求めてユヴェントスへ移籍。
そして、ユヴェントスでは、マルキジオの怪我によって巡ってきたチャンスをモノにしました。
着実にステップアップしているポグバですが、今回のチェルシーからのビッグオファーを断った理由が中々の男気溢れるものだったようなのですが・・・。
ユヴェントスを支えたい思いで移籍を拒否?
今回、イタリアで報じられた、ポグバのチェルシーへの移籍拒否の理由が、実に熱いものだったようなのです。
それは、今夏の移籍市場で、ポグバと同じく中盤の選手や前線の選手が複数移籍したことが関係あるそうです。
今夏、ユヴェントスが放出したのは、アンドレア・ピルロ(イタリア)、アルトゥーロ・ビダル(チリ)、カルロス・テベス(アルゼンチン)といった、主力を中心に、MFで6名、FWで、4名にも上ります。
その反面、若い選手を中心に、MFで4名、FWで3名を獲得しています。
何れにしても、現時点では、戦力アップとは言い難い補強ではあります。
将来的な戦力が中心と言って良いでしょう。
即戦力として期待された、レアルマドリードから獲得した、ケディラは怪我で離脱するといったことも出ています。
そんな中、ポグバの移籍拒否理由は、「チームを支えたい」というものだったそうです。
チェルシーからのオファーがどれだけ大きなものだとしても、お金の問題ではなく、今夏の移籍市場で、司令塔のピルロなど、複数の主力が抜けたユヴェントスを支えたという熱いものだというのです。
あくまで、メディアの報道で、ポグバ自身が直接コメントを出している訳では無い様です。
ただ、2015-2016シーズンを、ポグバがユヴェントスの伝統の背番号「10」を身につけることになったことを見ると、あながち間違った報道ではないのかもしれません。
これまでに、プラティニ、バッジョ、デル・ピエロ、そしてピルロが背負ってきた背番号10を受け継いだポグバ。
クラブとしても、そんなポグバの男気にエースナンバーを渡す事で応えたのでしょうか?
今シーズン、開幕からまさかの連敗を喫しているユヴェントスですが、複数の「代えの効かない選手」を放出した事が仇となった感が出てしまっています。
ポグバにかかる期待は昨シーズン以上のものになるのは間違いありませんが、試合の中でも男気を発揮し、来夏には、さらにその価値を上げるのか注目です。