イングランドプレミアリーグの強豪、チェルシーを率いる、ジョゼ・モウリーニョ監督が、かつてレアルマドリードで3年間を共にした、GKのイケル・カシージャスのポルト移籍のついて、批判とも撮れる発言を呈しました。
これは、イギリスのメディアから、モウリーニョ監督がインタビューを受けた際に出た発言のようです。
常日頃、その発言が注目を浴び、時に批判の的ともなるモウリーニョ。
今回のインタビューでのカシージャスに対する発言は、ちょっとどうかと思う様なものでした。
カシージャスにお金をかけすぎた古巣ポルトを批判?
モウリーニョ監督は、ポルトガル出身で、2001年にベンフィカの監督に就任後、ウニオン・レイリアを経て、ポルトの監督に就任し、チームのタイトル獲得に貢献し、その手腕は一躍欧州中に知れ渡ることとなりました。
その後は、チェルシー→インテル→レアルマドリードを経て、チェルシーに2013年の4月から復帰しています。
モウリーニョ監督にとっては、ポルトガルは母国であり、ポルトは特別なチームと言って良いでしょう。
そのため、母国の経済事情などの背景を踏まえ、高齢者や年金問題を抱える国内情勢に対して、サッカー界だけが金銭感覚がおかしいとして、ポルトが、複数の選手の獲得に大金を支払うことが愚かな行為であると批判したのです。
その批判の対象として、れあるから移籍していきた、カシージャスの名前もあったのです。
モウリーニョ監督は、「カシージャスに信じられない程の給料を与えている」と、問題提起しました・・・。
でも、英国で金にまみれた生活をしているモウリーニョが、いくら母国とは言え、とやかく言っても誰も聞く耳を持たないきもしますが、いかがなものでしょうか・・・。
生まれ育った国のクラブの選手補強に口を出さすくらいなら、試合に出れる保証も無いのに、スター選手をかき集めて埋もれさせるチェルシーのやり方にこそ、苦言を呈してほしいものです。
レアル時代のモウリーニョとカシージャスの確執とは?
今回のポルトの選手補強へのモウリーニョ監督の批判的発言の一つの理由かもしれない?カシージャスの存在。
モウリーニョがレアルマドリードを率いていた時代に、両者の間に一体何があったのか?
ここで振り返ってみたいと思います。
モウリーニョがレアルマドリードを率いたのは、2010年の5月から2013年の5月まででした。(4年契約の1年を残しての退団)
就任当初は、特に問題もなく良好な関係が築かれていいましたが、2012年の夏以降、チームの成績が悪化すると同時に、方針などについて、意見の食い違いが生じるようになっていきます。
しかし、この際にカシージャスは、監督に意見することで、クラブに迷惑が生じると判断し、モウリーニョの批判を無視した格好となりました。
結果的にその行為が、モウリーニョを返って苛立たせることになり、2人の関係はその後冷えきったものになったそうです。
しかし、クラブのためと無言を貫いたカシージャスは、レアルでキャリアを終えたい思いもつぶされ、ペレス会長から放出されることとなったのは、なんとも皮肉な話です。
移籍先をポルトに絞ったのも、あながち、この当時の確執が影響していたりするのでしょうか?
「口は災いの元」といいますが、無言もまた良し悪しであることを証明してしまった、モウリーニョとカシージャス。
新しいシーズンが両者にとって、どのようなものになるのか興味深いところですね。