開幕直前の侍ジャパン強化試合決定に各球団が反発!広告塔でしかない試合が公式戦に悪影響を及ぼす?
年明け早々、プロ野球各球団に波紋を呼びそうな決定が、NPB(日本野球機構)から発表されました。
シーズン開幕前の3月10日と11日に、東京ドームで、欧州選抜と侍ジャパンの強化試合をおこなうという事です。
一説には、2020年の東京オリンピックでの野球、ソフトボール復活のためのアピール活動という声もあります。
しかし、2015年は、セリーグとパリーグが、3月27日に同時開幕することが決定しています。
その前に侍ジャパンの強化試合を行うという事は、各球団は、オープン戦で選手の最終調整や開幕時のメンバーの決定などを行う時期と重なります。
そのため、各球団としては、開幕前に選手が怪我をしたり、強化試合のため、選手が開幕前に仕上げていくため、その後の調整に影響して開幕をベストな状態で迎えられないようなことにでもなったら、ペナントレースに影響が出る事を危惧しています。
そもそも、この時期に欧州選抜と強化試合というのも、今ひとつ不自然な感じはしますが、どうしても試合を組みたい理由として、2017年のWBC開催に向けて、侍ジャパンの事業会社が代表チームを宣伝して収益を得ておきたいという思惑があります。
だとしたら、欧州選抜というのは、正直集客効果はあまり期待出来ません。
明らかに侍ジャパンにとっては、「強化試合」とはほど遠い相手と思われるだけに、益々無意味な試合のように思えますが、そこには別の理由があるようです。
そもそも、NPBは、強豪キューバを迎えて試合を組むつもりで動いていましたが、ギャランティーの方で折り合いがつかなかったようです。
それでも、なんでもいいから試合を組みたいというのは、なんとも無茶な話ですが、強化試合のはずが、その後開幕するプロ野球各球団の弱体に繋がらないことを願うばかりです・・・。