いよいよ目前に迫った、2015FIFA女子ワールドカップ決勝。
日本時間の7月6日(月)午前8時に運命の一戦を迎える、なでしこジャパンとアメリカ。
前回大会と同じ組み合わせでもあり、激戦は必死です。
そんな中、FIFAが、なでしこジャパンの中盤の要、宇津木瑠美について特集を組むという異例の出来事がありました。
FIFAの目には、今大会の宇津木瑠美がどう映ったのでしょうか?
宇津木瑠美は、なでしこジャパンの心臓部
FIFAは、公式サイト上で、決勝のアメリカ戦に挑む、なでしこジャパンの中で注目の選手として、宇津木瑠美の名を挙げました。
各国のスタープレイヤーが世界の注目を集める中、その後ろにはチームのために貢献する選手がいると。
その一人が、日本代表の中盤の底に位置する宇津木瑠美と称しています。
長身のポニーテールが400メートル走のマラソンランナーように好守において、大きなストライドでチームの為に走る姿が印象的であるとFIFAをコメントしてます。
確かに、小柄な選手が多い日本代表の中で、168センチと高さもある宇津木瑠美は、好守に労をいとわない走りでチーム欠かせない存在とっており、佐々木監督も絶大な信頼を寄せる一人とって良いでしょう。
まさにチームの「汗かき屋」です。
こういった選手がいると、チームが苦しい時に、その存在を大きさが際立つものです。
試合を通じて大きく目立つような訳ではありませんが、好守に渡り、いるといないとではチームのパフォーマンスが変ってくるそんな存在と言えます。
アメリカとの決勝戦でも、宇津木瑠美は欠かす事の出来ない選手でしょう。
宇津木瑠美のこれまでの歩み
宇津木瑠美は、現在はフランス女子サッカーリーグでプレーしています。
モンペリエHSCに所属していますが、ここで、宇津木瑠美の経歴といったことについて、振り返ってみたいと思います。
宇津木瑠美(うつぎるみ)
1988年12月5日生まれの26歳
神奈川県川崎市出身
ポジション:MF 利き足:左足
所属チーム:モンペリエHSC(フランス)
背番号7
宇津木瑠美は、お兄さんの影響で、2歳からサッカーを体験することとなり、その後6歳の時には、ユースチームの「川崎ウイングスFC」へ入団します。
姉には、フットサルの有香選手と、めぐみ選手がいます。
その後は、川崎フロンターレジュニア、日テレ・ベレーザの下部組織を経て、なでしこリーグでは、日テレ・ベレーザで9年間プレーし、2010-2011シーズンからフランスリーグのモンペリエへと移籍しています。
モンペリエでも中盤で重要な役割を担い、昨シーズンも公式戦で19試合に出場しています。
前回、4年前のワールドカップでは、2試合の出場に留まり、その時点では、まだまだその存在はチームにおいて大きなものではありませんでした。
しかし、フランスでプレーすることで、スタミナ面やフィジカルでも大きく進化した宇津木瑠美は、今回のカナダ大会では、欠かせない選手へと成長しました。
26歳と年齢的にもプレイヤーとして、良い時期を迎えています。
特に、今回のアメリカに関しては、2012年に開催されたロンドンオリンピックでは決勝で敗れています。
宇津木瑠美にとっては、前回のW杯よりもオリンピックの敗戦の方が体にもしっかり記憶されており、今回チームの主力となった今、アメリカ戦への思いは人一倍強いと思われます。
今のなでしこジャパンで、プレーにおいては、ある意味もっとも「なでしこ」と呼べる宇津木瑠美が、ワールドカップ2連覇という偉業を日本へともたらしてくれるのか注目です。
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