男子テニスの錦織圭が、来年、平成28年度の中学校の英語教科書、「NEW CROWN」に登場することが分かりました。
太ももの怪我が心配された錦織圭は、ウインブルドン選手権の二回戦で試合を途中棄権することになっていしまい、その足の状態が心配されるところです。
グランドスラム初制覇は、お預けとなりましたが、世界トップレベルのテニスプレイヤーであることには変わりなく、ついに教育現場にもエアーKがやってきます。
平成28年度のNEW CROWNに題材として取り上げられるのは、錦織圭がテニスを始める少年時代から世界の舞台で活躍をするまでを取り上げているそうです。
NEW CROWNを発刊している「三省堂」は、今回の中学英語の教科書への掲載について、「好きなものを見つけてこだわっていくことや、くじけない心を持つことを学んでほしい。」とコメントしています。
平成28年度の英語教科書の詳細はこちらからふどうぞ→三省堂英語教科書情報サイト
錦織圭が登場するのは、「人間・社会を考える」の「人物」のところになっているようです。
三省堂ってどんな会社?
株式会社三省堂(さんせいどう)は、教科書を始め、辞典・事典・六法を出版する会社です。
創業は、明治14年に古書店の三省堂書店として商売を営み、その3年後に出版事業に進出しています。
その後、出版と製造の部門が、株式会社三省堂として独立をするとともに法人化を行っています。
いわば、老舗中の老舗です。
しかし、昭和49年に、辞書定価シール貼り事件※によって、当時出版業界最大となる50億円もの負債を抱え倒産します。
※価格高騰の波に、すでに販売済みの本に対して価格のシールを張り替えた行為が問題視された事件だったようです。
この倒産を契機に、創業者一族が経営から手を引き、資本関係も解消しています。(三省堂書店は今も創業者一族による経営となります)
戦後からは聖書の製本・印刷も手がけていますが、一般的には、辞典や教科書、参考書のクラウンというイメージが圧倒的に強いのではないでしょうか?
文部科学省検定済教科書としては、小中高の国語を始め、中学校用英語教科書の「NEW CROWN」以外にも、小学校外国語活動として、「KIDS CROWN」、高等学校用として、「CROWN MY WAY」が提供されています。
三省堂も長い歴史の中で色々ありながらも、日本の学校教育の現場で大きな責務を果たしている企業と言う事なのでしょう。
錦織圭の今後の予定について
錦織圭が中学校の英語教科書の題材となるお話から、出版社のところまで話が広がってしまいましたが、話を錦織圭に戻します・・・。
ウインブルドン選手権の二回戦で棄権をした錦織圭は、まずは足の検査が最優先となりますが、日本に戻るのか?それとも活動拠点のアメリカに戻るのか?
現段階では未定のようです。
どちらにしても、足の怪我が回復しないことには、昨年準優勝という成績を残した「全米オープン」でのパフォーマンスに心配が残るため、まずは怪我の完治が、何を差し置いても最優先となります。
今シーズンでのグランドスラム初優勝という目標は、この全米オープンがラストチャンスとなりますし、その後には、ATPワールドツアー・ファイナルも待ち受けています。
今は治療に専念して欲しいと願います。