2010年にプロ野球の巨人を戦力外となった、村田透投手。
解雇された翌年に、海の向こう、インディアンスの目に止まり、マイナーリーグでの実績を積みながら、今シーズンは3Aで14試合に登板し、5勝3敗、防御率2.79という成績を挙げていました。
次第に評価が高まった、村田透投手は、ついにメジャーの舞台に立つことになりました。
日本時間の6月29日のオリオールズとの適地でのダブルヘッダーの2試合目で先発のマウンドに立ちます。
プロ野球で挫折を味わった男が、海の向こうでどんなパフォーマンスを魅せてくれるのか?
日米で大きな関心を集めています。
突然のメジャーでの先発デビューは運も味方した?
今回、オリオールズ戦でメジャーのマウンドに上がることとなった、村田透投手。
今回は、所属するインディアンズのチーム事情もあって、チャンスが巡ってきたということもあるようです。
当初の予定は、インディアンズはオリオールズと3連戦が組まれていましたが、第2戦が雨のため中止になりました。
そこで、ダブルヘッダーが組まれることになったのですが、雨天中止のゲームに登板するはずだった、ルーキーのアンダーソン投手が、スライド登板を回避することになったのです。
その理由として、相手のオリオールズとの相性を監督が気にしたことがあるようです。
しかも相手チームの登板予定投手が、アンダーソンのデビュー戦と同じ相手にであったことも影響しているようです。
その上、日程変更による先発ローテーションの谷間の懸念と、ダブルヘッダーでは、26人目の選手が起用できるため、ここのところ3Aで好調な状態にある、村田透投手に白羽の矢が立ったようです。
マイナーリーグで5年目の今季、本当の意味でメジャー昇格はあるのか?
今回のオリオールズとのダブルヘッダーへの登板でメジャーデビューを果たす、村田透投手ですが、あくまでチーム事情による一時的なメジャー昇格となります。
残念ながら、1試合のみでまたマイナーへ舞い戻ることになります。
しかし、今回、1チャンスとは言え、この登板の内容次第では新たなチャンスの目もあると思われますので、これまで以上に重要な登板となるのは間違いありませんが、果たして結果はどうだったのでしょう・・・。
村田透のメジャーデビューは悔しいマウンドに
適地でのオリオールズとのダブルヘッダー第2戦に先発した村田透投手でしたが、3回と1/3を投げて、2本塁打を含む4安打5失点という結果でした。
立ち上がこそ3者凡退と良いスタートを切れたものの、2回に2失点と嫌な流れになるところを、3回に3者凡退で流れを引き戻したかに思えた4回。
2本のホームランを浴びてしまい、ここで降板となりました。
巨人入団当初は、「上原二世」とも呼ばれた、村田透投手。
現在、レッドソックスで活躍する上原浩治は40歳。
まだ村田透投手は30歳になったばかりです。
日本で地獄をみた男の逆襲は、まだまだ道半ばということなのでしょう・・・。