FC東京U-18に所属する久保建英(くぼたけふさ)選手が、トップチームに登録されることが明らかとなりました。
FC東京の関係者によると、9月16日までに登録を行なうとの事。
10歳でスペインのバルセロナの下部組織へ所属し、「日本のメッシ」と言われた少年が、中学生Jリーガーとして登場する日がいよいよ近づきました。
バルセロナ側の選手獲得時の違反行為という問題さえなければ、スペインでさらなるレベルアップが図れたはずの日本の天才少年、久保建英がもしかしたら、ロシアW杯のアジア最終予選で苦しんでいるハリルジャパンの救世主になるのかもしれません。
久保建英、フル代表の最年少記録の更新なるか?
(出典:http://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/20160204/398299.html)
日本代表(フル代表)における、最年少出場記録に期待がかかる久保建英。
中学生レベルを超越したそのサッカーセンス、テクニックがJリーグの舞台でも輝きを放つ事は間違いないでしょう。
ちなみに、2016年9月時点でのフル代表での最年少出場記録は、1998年に韓国戦に出場した、 市川大祐(当時、清水エスパルス所属)の、17歳と322日になります。
今年の6月に15歳になったばかりの中学3年生の久保建英選手ですが、市川大祐選手の記録を更新する可能性は充分にあります。
ハリルジャパンに久保建英はフィット出来るのか?
ハリルジャパンに選出されている選手の多くは海外組となりますが、前前監督のザッケローニ体制の主力メンバーが今のチームの中心です。
徐々に新戦力がそこに割って入るような流れが起き始めていますが、アジア最終予選においては厳しい戦いを余儀なくされています。
そんなハリルジャパンに久保建英はフィットするのかどうか?
ハリルホジッチ監督の求めるサッカーの基本は、「縦に早く」というものです。
世界的にみても、その方針は主流と言えますが、現在の日本代表では中々浸透していないのが実情です。
そんなハリルホジッチが求めるサッカーという意味では、10歳からバルセロナの下部組織でプレーしていた久保建英であれば、理解力・対応力とも問題ないように思えます。
バルセロナのサッカーと言えば、華麗なパス回しに目がいきがちですが、縦へのスピードは世界トップクラスという事も忘れてはなりません。
下部組織とは言えそのスタイルは変わりなく、久保建英もそのサッカーを体感している選手。
そういった意味でもハリルホジッチが求めるサッカーを体現できる選手の一人でしょう。
年齢や経験的な事から見ると、フィジカル面を不安視する声も現状はありますが、そのあたりはJリーグで見ていく必要があるのでしょう。
いずれにしても、ハリルジャパンにとって救世主になり得るのは誰?と聞かれれば、「久保建英」と答えるでしょう。
その時に、久保建英が誰にとって変るのかと言えば、やはり本田圭祐なのではないでしょうか。
世代交代という観点からも、久保建英から増々目が離せないくなりそうです。