なんとも情けない話がJリーグから続々と飛び込んできています。
小中学生向けのチケットを大人が購入し、スタジアムで試合を観戦するという、聞いていこっちが恥ずかしくなるような話です。
例えるならば、高速道路のETCでの「カルガモ走法」のようなものでしょうか?
今回、横浜F・マリノスが公式サイト上に、子供チケットで不正入場しようとする大人達に警告をおこないましたが、子供用のチケッを購入し試合を観戦しようとする大人達が後を絶たないため、止むを得ず警告をおこないました。
(出典:http://www.f-marinos.com/news/detail/2016-07-08/120000/101846)
先月には、清水エスパルスやセレッソ大阪などでも、同様の行為を行なった「大人」が複数発覚。
セレッソは、不正を行なった大人のサポーターに対し、無期限での入場禁止処分を決定しています。
セレッソ大阪では、6月12日に開催された、アウエーでのFC岐阜との一戦で不正入場が行なわれたことを発表していました。
ホームゲームでも同様の行為を行なう大人サポーターが見つかっており、試合観戦におけるマナーをファンに呼びかける事態となっています。
チームを支えるサポの裏切りがJリーグの衰退を加速させる?
今やJリーグ全体としての問題にまで大きくなったいる、大人サポーターの子供チケットでの不正入場。
今後も悪質な行為が続けば、セレッソ大阪同様、スタジアムへの入場規制という罰を受けるサポーターが続出するかもしれません。
いい大人が子供のチケットで愛するチームを応援するという不愉快極まりない行為でしかありません。
こういった事案からも、アベノミクスがいかに政府によって作り上げられた幻想かがよくわかります・・・。
ちなみに、Jリーグのチケット価格は、シートにより大きく変わりますが、指定席の場合で、大人が3,000円前後から5,000円前後です。
対して小中学生向けの子供チケットは、1,000円前後から2,000円前後となっています。
自由席の場合でも、大人が2,000円から3,000円弱くらいに対し、子供は1,000円前後。
確かに子供用チケットは大人の半分以下程度となり、大人チケットが割高なのは確かです。
だからといって、いい大人が子供料金でチームを応援するというのは、なんとも情けない話です。
こういった行為が続けば、スタジアムへの入場時のチェック体制も厳しくせざる得なくなる可能性もあります。
そうすれば、一部の悪質な行為を行なうサポーターのせいで、入場もスムーズにできなくなり、楽しみにしている試合の前からそのようなストレスが続けば、あまり気持ちのよいものではありません。
ただえさえ、Jリーグはテレビ放送がプロ野球以上に地上波では厳しい中、チケット収入の落ち込みも増加すれば、チーム運営にも少なからず悪影響を及ぼします。
世界的にみてもサッカーという競技は、サポーターの後押しが大きな意味を持ちます。
にもかかわらず、このような不正行為が横行すれば、Jリーグの衰退はさらに加速することになります。
これは決して大袈裟な話ではなく、すでに現時点で、アジア各国のレベルアップが進む中、日本のJリーグは足踏みが続いています。
サッカーは弱い、経営状態も思わしく無いでは、日本サッカー界そのものの衰退が進むことになります。
たかがチケット?
そんな風に思っているサポーターはほとんどいないと思いますが、一部の悪質なサポの存在が見過ごせないものになってるのは確かです。
日本人と言えば、世界大会などでは、スタジアムでのゴミの持ち帰りなど、その姿勢が世界中から高い評価を受けたはず。
にもかかわらず、自国ではチケットを不正購入するという情けない状況。
そこにはモラルのかけらもなく、ただただ残念でしかなりません・・・。
これ以上問題が大きくなる前に、一人の大人として愚かな行為に手を染めないように自発的に改善されると良いのですが。