アメリカのメジャーリーグ、マリナーズ所属のイチロー選手が、6月13日時点で、日米通算4252安打となり、ピート・ローズがもつメジャーリーグ通算最多安打記録の更新がいよいよ秒読みとなりました。
4000本を超えるヒットを積み重ねてきたイチローの功績は偉大なものでありますが、何かにつけて言われていることですが、「日米通算」というところが、アメリカ国内では、どうしてもその評価(価値)に賛否が出てきてしまいます。
そして、今回、メジャーリーグでの通算最多安打記録をもつピート・ローズ自らが、その思いを口に物議を醸しています。
ピート・ローズが遠回しに日本の野球を見下す事態に
アメリカ国内でのイチローの通算安打については、場所が日本だろうがアメリカだろうが、どこであっても素晴らしい記録であるという評価も多く聞かれます。
しかし、メジャーリーグこそ世界最高峰の野球という考えをもつアメリカ人からすれば、「日本という小さな島国での安打とアメリカでの安打は価値が違う」くらいプライドの高い人も少なくないようです。
そして今回、そのプライドの高さを、メジャー通算最多安打記録をもつピート・ローズ自身が露骨に見せる事態となりました。
ピート・ローズは、イチローの積み重ねてきた記録を見下すつもりはないと前置きしながら、「周りは私をヒット女王にしようとしてないか?」と、なんとも独特な言い回しでイチローの日米通算安打記録と自身のメジャーでの記録が同じ土俵で比べられることを嫌っていることを露呈しました。
自らの記録の価値へのプライドからなのか、イチローの通算安打について、「次はいつのまにか高校時代の安打までカウントするだろう」とまで口にし、イチローは日本のプロ野球で積み重ねた1278安打について遠回しに揶揄しました。
そして、最終的には、「大リーグと日本の野球が同じレベルだと思っている人あはいないだろう」と、日本での安打とメジャーリーグでの安打を一緒にするなと、完全に日本の野球を見下すところまで口に出しました。
日米通算とはいえ、まさか自身の記録が破られるような事態が起きるとは思っていなかったであろうピート・ローズ。
イチローの偉大な記録がアメリカ国内で称賛されないようにしておきたい感情がそれだけ強いということなのでしょう。
サンデーモーニングで張りさんがピート・ローズに喝を入れる予感
実際、ピート・ローズに限らず、メジャーリーグと日本のプロ野球を一緒にするなという感情をもっているアメリカ人が少なくないのも事実でしょう。
目前に迫った、ピート・ローズの4256安打超えを果たした時、イチローの日米通算安打がアメリカ国内でどのような評価となるのか?
(出典:http://www.baseballchannel.jp/mlb/10256/)
日本でも当然のことながら大きな注目を集めることになります。
そこで気になるのは、マーリンズの監督次第ではありますが、イチローが記録達成を果たす可能性が今週末までに充分あると思われます。
その場合、日曜朝に放送されている、TBS系列の「サンデーモーニング」のスポーツコーナーでも、日米通算安打でのピート・ローズ超えを大きく報じるでしょう。
サンデーモーニングといえば、ご意見番の「張りさん」こと張本勲氏です。
事あるごとにメジャーリーグへの嫌悪感を公共の電波を使って露にする張りさん。
(出典:http://samurai-matome.com/j-2/yokohama/64061.html)
ピート・ローズとは真逆の思想で、アメリカより日本の野球の方がレベルが高い断言するご意見番です。
おそらく、サンデーモーニングでも、今回のピート・ローズの発言が引き合いに出される可能性は高いと思われますので、張りさんがどのような反応を見せるか気になるところです。
まず間違いないなく、ピート・ローズに「喝だ!」と、日本の野球を舐めるなくらいの事は口にするのではないでしょうか?
常につきまとう、イチロー選手の「日米通算安打」
今回、イチロー選手がピート・ローズの4256安打を超えたとしても、あくまでアメリカでは「参考記録」として扱われ、その価値について賛否は別れるでしょう。
だとしても、その積み上げた安打は称賛に値するものであることは間違いありません。
メジャー記録としても、3000安打が近づいているという事実がそれを物語っています。
それだけに、サンデーモーニングで度々その発言が問題視され「炎上」している張りさんの発言に、ある意味期待したいと思います。