醜すぎた日本対ブルガリア戦、選手の勘違いが心配な興行試合に意味なし

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6月3日に開催された「キリンカップ2016」の日本対ブルガリアの一戦。

日本は試合開始早々から主導権を握り、前半で4得点、後半にも3得点を挙げ、7対2と大勝を収めました。

日本代表の快勝にスタジアムは歓喜し、ついでにいえば、テレ朝の中継で解説を努めた、松木安太郎氏と中山雅史氏が歯の浮くようなセリフで日本代表を褒めちぎっていました。

本当に恐ろしい話です・・・。

こんな無気力の相手からの勝利になんの意味があるのでしょう?

辛口で知られるセルジオ越後氏は、「ブルガリアは賞味期限の切れたヨーグルトだった」と、ジョークを交えて揶揄しました。

全くその通りで、はるばる日本にやってきた欧州の強豪は、時差ぼけなのか?観光目的なのか?覇気もやる気も見えませんでした。

前半早々に立て続けに失点したこともあって、余計モチベーションが下がったのでしょうけど、これでは日本代表の強化試合でもなんでもありません。

喜んでいるのは、日本サッカー協会とスポンサーのキリンくらいでしょう。

テレ朝も、さすがにこのゲームでは視聴率も期待するのは困難でしょうし、何より自分自身、後半はテレビのチャンネルを替えてしまいました。

多くのメディアは、日本の攻撃陣が素晴らしかったと、いつも通りに報じるでしょうけど、これだけ見所のないゲームも珍しいです。

こんな事で、ワールドカップロシア大会のアジア最終予選で勝ち上がれるのでしょうか?

ブラジルW杯前のデジャヴ?興行試合で選手が勘違いしないか心配

今回のキリンカップ、対ブルガリア戦で、選手達は満面の笑みで勝利を喜んでいましたが、この光景をみたときに、あの惨敗を喫した、前回のワールドカップブラジル大会前の勘違いした日本代表を思い出してしまいました。

日本国内で興行優先の「勝てる相手」との試合が複数組まれ、その中で気持ちが高揚したのか?

本田や長友が「ワールドカップ優勝宣言」というリップサービスを行ないました。

メディアもこぞって、優勝とは言わないまでも、決勝トーナメントに勝ち上がりベスト8くらいは狙えるのではないかというような空気に日本中を包み込もうとしました。

しかし結果は、グループリーグで1勝も挙げることすらできずに失意のままブラジルを後にしました。

大会前の強気の発言はなりを潜め、優勝宣言をした本田や長友に至っては、大会直後には代表引退報道まで出たくらいでした。

そのときの反省がロシアワールドカップ出場権獲得に向けて活きてくれるのか、いささか心配な状況に思えます。

それくらい、どうでもいい勝利でした。

むしろ、試合よりも長友佑都選手との交際が明らかとなった女優の平愛梨さんがスタジアムに応援に駆けつけたことの方が気になったくらいです(苦笑)

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(出典:http://web.ultra-soccer.jp/news/view?news_no=242063)

どうかこの状況に、せめて選手と監督だけでも危機感をもってくれることを願いたいところです・・・。

日本代表強化に欧州遠征を組めるか否かが今後のカギ

日本サッカー協会にとって、日本代表戦というのは、いわばドル箱カードです。

スタジアムのチケットやグッズ販売の収入、放映権など、Jリーグに比べてスポンサーがつきやすいのは明白です。

だから協会としても、スポンサーの意向を伺いつつ、国内でのゲームを組みます。

しかしそれでは、いくら欧州や南米から力のある国を呼んでも、遠く離れたアジアの島国に来ることには、すでに疲労もあり、ましてや親善試合です。

勝ち負けより怪我をしないことが優先されるのは仕方ない様に思えます。

対して日本代表は、ホームゲームなので、負ける訳にはいきません。

その温度差が大きければ大きい程、今回のブルガリア戦のような見所のほとんどない試合になってしまいます。

日本代表の強化という話はどこにいってしまったのでしょう?

サッカー協会に問いかけたいくらいです。

このままではワールドカップロシア大会のアジア最終予選に向けて不安ばかりが募ります。

だからこそ、日本代表には欧州遠征を行なってほしいと願います。

アジアのライバル、韓国やオーストラリアは欧州に出向き、スペインやイングランドと試合を行なっています。

そして厳しい洗礼を浴びています。

韓国に至っては、スペインにいいようにやられて6失点です。

まるで、日本対ブルガリアの逆バージョンを見ているようです・・・。

でもこれこそが価値ある試合なのではないでしょうか。

欧州の強豪国にとってみれば、アジアからやってきたチームに苦戦などすれば、サポーターから何を言われるか分かりません。

なんだかんだいっても、欧州ではアジアの国々の力は、まだまだ低いレベルで捉えられていると言えます。

だからこそ、対戦する国は、勝たなければならないプレッシャーがあるので、親善試合とは言え、ある程度本気モードで挑んでくれます。

試合展開によっては、ガチ試合にもなるのが欧州遠征のメリットです。

これこそが、日本代表の強化のはず。

サッカー協会に多くの期待はできないのかもしれませんが、選手やハリルホジッチ監督から、是非欧州遠征を直訴してほしいものです。

確かに、結果的にコテンパンにやられればモチベーションが下がる選手も出るかもしれません。

しかし、勝って当たり前の相手との試合を積み重ねてもなんの意味もありません。

たまに景気付け程度なら気分転換になるかもしれませんが(苦笑)

欧州遠征を、是非積極的に組んでほしいものです。

そもそも、ハリルジャパンの主力は押収組であることは明白です。

それならば、迎え入れるより出向く方が選手のコンディション的にもメリットありますよね?

日本サッカー協会も、目先の金ばかりに目を向けず、未来の日本サッカーのために本腰を入れてほしいものです。

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