UEFAに加盟する53ヶ国により24の本大会出場枠をかけて行われるEURO2016予選ですが、先日のアイスランド戦で、まさかの敗戦を喫したオランダがプレーオフ行きとなる可能性も高まる展開となりなっています。
EUR02016の優勝候補の一角がまさかの事態です。
そんな中、もう一つの優勝候補と呼べるスペインが、日本時間、9月6日(日)早朝から、ここまで予選で6連勝でスペイン(5勝1敗)を押さえてグループCの首位に立っているスロバキアとの一戦に臨みました。
激戦が予想された、スペイン対スロバキアの試合でしたが、蓋を開けてみれば、スペインが得意のパス回しでスロバキアを圧倒し、きっちりとグループCの首位に立ちました。
スペイン対スロバキア前半から試合を支配するスペイン
グループCの首位攻防戦という注目一戦、スペイン対スロバキア。
両チームのスタメンは、以下のようになります。
スペイン代表(4-3-4)
スロバキア代表(4-5-1)
※上記フォーメーションは「LINEUP11」で作成しました。
スペイン代表で注目の、レアルマドリードのイスコや、レアル移籍が今夏流れたマンUのデ・ヘアは、ベンチスタートとなりました。
前半のスペインは、試合開始5分にいきなり試合を動かします。
ダビド・アルバがゴール前に上げたボールに、DFの裏に抜け出したジョルディ・アルバが頭で合わせる珍しいゴールで、スペインが早くも先制します。
その後も、ボールを得意のパス回しで支配するスペインは、ジエゴ・コスタがペナルティエリア内でキーパーに倒されPKを獲得し、キッカーのイニエスタがきっちり決めて2点目。
前半は、2対0で終了。
スペインは、ボールポゼッション74%とスロバキアを圧倒し、シュート7本で得点という展開からも、いかにスペインがパスをしっかり回してチャンスを着実に物にしたかが伺えます。
後半、スペインの猛攻に耐えるスロバキア
前半の流れから、後半も得点を重ねそうな勢いのスペインでしたが、予想通り攻撃の主導権を握りながらも、スロバキアが必至の守りで追加点を許しません。
スペインも2点のビハインドがあるため、焦ることなくパスを回しチャンスを伺う展開となります。
追加点が入りそうで入らない展開に、観客もため息の連続となりますが、両チーム悪質なファールもほぼなく、アディショナルタイムも2分。
結局このまま試合は終わり、スペインがグループ首位のスロバキアを破りました。
スペインは、後半に交代枠を3枚使いましたが、残念ながら、イスコの出番はありませんでした。
まさに横綱相撲と言ってよいスペインの戦い方で、試合を通してのスペインのボールポゼッションは75%。
パスの成功率は、驚きの858本です。
対するスロバキアが、167本というところからも、その凄さが伺えます。
代表チームでも、まるでクラブチームで戦っているかのようなコンビネーションを見せるスペイン。
日本代表ではまず見られない姿です・・・。
世界と日本の大きな差を、こういったところからも感じさせてくれたスペイン代表の一戦でした。