8月早々には、トルコの強豪、ガラタサライへの移籍が決定するかもしれない長友佑都。
インテルではマンチーニ監督の構想には入っていないと見られており、出場機会を求めてチームを離れざる得ない状況にあります。
そんな長友佑都同様に、チーム内での立ち位置からその去就が注目を集めている、ACミランの本田圭祐です。
チームは名門復活を懸けて今夏の移籍市場では、積極的に補強に動き、チーム内の競争が激化しています。
本田圭祐もレギュラーポジションを得られる可能性が低いとされる中、噂される、PSGのイブラモビッチがミラン復帰となれば、背番号10を剥奪されるかもしれません。
その場合は、日本代表と同じく4番が与えられるとの報道もありますが、本田圭祐にとっては嬉しくも何ともない話でしょう・・・。
唯一の救いは、ミハイロビッチ新監督が鬼と言われる厳しい監督であることかもしれません。
普段の練習から、試合でどれだけ走れるか?必死になってプレーをしているか?
そういったところを評価するタイプの監督だけに、ある意味選手を見る目は、これまでの実績という色眼鏡ではなく、目の前の選手を吟味してチーム編成をすると見られます。
本田圭祐はミラン残留の意向とされていますが、長友佑都同様、日本代表ユニフォームにこだわり、ワールドカップのロシア大会を目指すのであれば、ベンチを温めている場合ではありません。
欧州の複数のクラブが本田圭祐獲得に興味を示していると言われる中、この夏に本田圭祐はACミランを離れることになるのでしょうか?
ACミランでの本田圭祐の居場所は?
ACミラノのミハイロビッチ新監督の基本戦術では、4-3-1-2のフォーメーションが敷かれます。
そのため、本田圭祐はトップ下のポジションを任される可能性があるのも事実。
努力する選手を評価するとされる鬼監督のお眼鏡に叶えば、開幕からレギュラーの可能性も出てくるのではないかとも見られています。
そこには、ポジション争いでライバルと見られていた、エル・シャラウィがモナコに移籍することになったことも大きな影響を与えたのかもしれません。
ただ、夏の移籍市場はその扉が閉じられるまでは何が起きても不思議ではありません。
新たな本田圭祐のライバルがやってくる可能性もあるでしょうし、クラブが本田を売却する可能性は現実に低くはありません。
一時期は、内田が所属するドイツのシャルケが本田圭祐に関しを示していたと報道されていますが、ミランのベルルスコーニ名誉会長は残留を示唆しています。
そんな状況の中で、ここにきて注目を集めているのが、長友佑都と同じく、トルコ行きという報道です。
長友のガラタサライ移籍が決定した場合に本田に与える影響とは?
トルコと言えば、現在、長友佑都の移籍先として有力なガラタサライが、かつて本田圭祐にオファーを出したことがありました。
ある意味、プライドの高さはワールドクラス?の本田圭祐が、ミランからトルコ行きを受け入れることはないとみる関係者も少なくなく、トルコに移籍するよりもミランのベンチを選択するのではないかというのです・・・。
あながち的外れではない意見かもしれませんが、ここでもやはりポイントとなるのは、日本代表へのこだわりがどれくらいあるかではないでしょうか?
ハリルホジッチ監督は、代表候補選手にはクラブでの出場機会を強く求めいることを明言しています。
欧州組が特別扱いと以前から言われる中、例え欧州組であっても、「試合に出ていなければ呼びたくても呼べない」ということをハリルホジッチ監督は言っているのです。
そうなると、いくら本田圭祐が名門ACミランで背番号を10を背負っていても、ベンチに座っているだけなら代表へは呼ばないということになります。
そのため、本田圭祐としては、プライドか代表のユニフォームを優先するかを決断しなければならない状況に身を置いていると言えます。
まあ、彼の事ですから「両方」となるのでしょうけど・・・。
ただ、一つだけハッキリと言えるのは、長友佑都がガラタサライに移籍した場合、本田圭祐がトルコのその他のクラブに移籍することは無いでしょう。
それこそ、本田圭祐のプライドが許すはずがありません。
唯一可能性があるとしたら、長友佑都と同じくガラタサライからのオファーの場合のみ、検討の可能性はあるのかもしれません。
それこそ彼のプライドでしょう。
代表のチームメイトよりランク下のクラブへの移籍を受け入れるはずがないのでしょうから。
あくまで基本線は、ミラン残留の本田圭祐。
残留してレギュラー争いから脱落したら、そのまま引退して実業家として第2の人生をスタートさせてもおかしくないでしょう。
彼にとっては、トルコでキャリアを終えるよりイタリアでキャリアを終える事の方が重要かもしれませんので・・・。
どちらにしても、本田圭祐自身がブラジルでの惨敗の悪夢と自分のキャリアの終え方におけるプライドを秤にかけての決断になるのでしょうから、今夏の移籍市場が閉め切られるまではすべての可能性を否定することは出来ない状況です。