プレミアリーグのチェルシーを退団し去就が注目されていた、コートジボワールの英雄、ディディエ・ドログバが、MLS(メジャーリーグ・サッカー)のモントリオール・インパクトへ入団することが明らかとなりました。
37歳とピークは過ぎていながらも、ストライカーとして未だ脅威となれる存在だけに、どこでプレーするのか注目されていましたが、アメリカを選択しました。
ドログバについては、ポルトやインテルも関心を示したとされていますが、またも大物が最後の舞台として選んだのはアメリカでした。
キャリアの最後?をアメリカで終えようとする大物が後を絶たない状況にありますが、なぜ彼らはアメリカを選択するのでしょうか・・・。
なぜスター選手が続々アメリカに移籍する?
サッカーが流行らないと思われたアメリカを変えるキッカケとなったのは、間違いなく、ベッカムでしょう。
彼がLAギャラクシーに移籍したことで、国民のサッカーへの関心が高まったのは間違いありません。
そして、ワールドカップなどでの、アメリカの躍進も重なり、国内リーグのMLSも徐々に盛り上がりを見せることになります。
そんなアメリカサッカーを、キャリアの最後の場所として選択するスター選手が増えている理由について、取り上げてみたいと思います。
MLS移籍の理由は住み易さや移動のしやすさ?
欧州のスター選手を中心に、移籍が相次ぐMLSですが、人気・実力ともに上向いているアメリカとは言っても、国内リーグはまだまだ発展途上の段階と言って良いでしょう。
それにも関わらず、スター選手がアメリカを現役最後の場所として選択するのは、引退後に指導者になるために、欧州以外のサッカーを間近でみるためという声や実業家としてスタートをする際に、アメリカをマーケットとして考えているという意見も聞こえます。
しかし、それ以上に大きな理由は、住み易さや気候的なことがあるようです。
場所的にも、欧州や南米にも移動しやすく、負担が少ないのも魅力でしょう。
ましてや、セレブの溢れる街にすめば、パパラッチやファンに追い回されることも滅多になく、プライベートでのストレスも少ないと言えます。
それでいて給料も悪くないとなれば、尚更です。
これが日本のJリーグであれば、長時間の移動、高い湿度などもあり、しかも給料も期待できない(汗)
中国であれば、報酬は高いものが期待できても、やはり移動の問題や環境問題も気になるところでしょう。
カタールも条件的には、破格のオファーがあるものの、暑さなども、ベテランには辛いところ・・・。
そういったことからも、今後も欧州のスター選手のアメリカ流出はさけられないでしょう。
引退後も、そのまま永住しても良いと思う選手も少なくないのではないでしょうか・・・。
マンチェスター・ユナイテッドのFW、ウェイン・ルーニーも、将来的にMLSへの移籍を視野に入れているとされており、まだ力のある内に、アメリカで結果を出し、その後の余生を充実させたいと思う選手が、今後どれくらい増えるか検討もつきませんが、アメリカのサッカーがさらに強くなることは間違いないでしょう。