Jリーグにアドバイザーというポジションで、5名の著名人が就任することが、7月21日決定しました。
まずは、メンバーの方をざっくり御紹介。
堀江貴文(ほりえたかふみ)
SNS株式会社オーナー兼従業員
西内啓(にしうちひろむ)
株式会社データビークル 取締役製品担当
富山和彦(とやまかずひこ)
株式会社経営共創基盤 代表取締役CEO
梅沢高明(うめざわたかあき)
A.T.カーニー株式会社 日本法人会長パートナー
夏野剛(なつのたけし)
慶応義塾大学 政策・メディア研究科 特別招聘教授
といった5名のアドバイザーが就任しました。
この中でも、やはり注目されるのは、ホリエモンこと堀江貴文氏です。
自身もサッカーファンであり、インドア派、オタクのイメージが強い堀江貴文氏ですが、実はサッカーを見るだけではなく、プレーも楽しむサッカー好きです。
堀江貴文氏は、かねてからJリーグの改革を口にしていましたが、ついにそのとっかかりとなるポジション就任で、今後の展開が注目されています。
ホリエモンの野望は10年でプレミアリーグを超える事
堀江貴文氏は、Jリーグのアドバイザー就任にあたって、「10年でプレミアリーグを超えること」を目標として掲げました。
現時点で、アジアナンバー1のサッカーリーグはJリーグであると確信しており、方法さえ間違わなければ、10年後にプレミアリーグを超えられると自信を覗かせました。
以前、観客動員や収入面での落ち込みが危惧されるJリーグに対して、閉鎖された状態、言わば「サッカー鎖国」のような状態に苦言を呈し、外資を入れて行かなければダメと話、そうすることで資金を得て、有力選手の獲得にも繋げ、Jリーグのレベルアップや活性化に繋がるとの持論を展開しました。
確かにそうだと言えるでしょう。
Jリーグの基本理念には、「日本サッカーの水準向上及びサッカーの普及促進」などがあります。
日本サッカーの水準向上には、国内だけでは無理なのは明らかな訳ですから、海外企業をスポンサーとして招き入れ、Jリーグをコンテンツとして輸出していくことも重要だと思います。
その閉鎖的体質が度々物議を醸す日本サッカー協会では到底無理な戦略に、ホリエモンを始めとする5名のアドバイザーがどのように風穴を空けてくのか注目です。
ホリエモンはJリーグの体質をぶち破れる?それとも喧嘩別れか?
歯に衣着せぬ言動が代名詞と言ってよい堀江貴文氏ですが、果たして、日本サッカー協会という面倒な組織に改革をもたらすことが実現可能なのか?
問題は山積みのようにどうしても思えます。
サッカー協会のお偉いさん方が、アドバイザーのアドバイスに素直に聞く耳を持てるものなのか?
やはりそのあたりは最も気になるところです。
5名もアドバイザーに就任させるくらいですから、それ相応の危機感あってのことだとは思われますが、協会の重鎮達が、素直に受けいれるとは思えず・・・苦笑
仮に、堀江貴文氏が常々口にしている、外資を入れる方向に舵取りをするとなれば、従来のスポンサー関係と協会の仲も気になるところ。
サッカー協会においては、日本サッカーの発展よりも、協会ありきのような臭いがプンプンしています・・・。
そのような体質が、日本代表の強化を妨げているのも事実。
親善試合一つとっても、代表のレベルアップよりも、格下相手に代表の名を借りて、国内のスタジアムでの集客やグッズ販売で目先の利益を優先する始末。
大手スポンサーの言いなりで、Jリーグの発展に対する真剣味もあまり感じられません。
ましてや、外資を入れるような事になれば、既存のスポンサーとの軋轢も避けられないケースもでるかもしれません。
長くこのような体質にある組織に変革をもたらすというのは、相当難儀なことだと思われます。
堀江貴文氏の事ですから、遠慮なく切り込むことは目に見えています。
そこで、サッカー協会の重鎮がどのような反応を示すのか?
場合によっては、決別もあるのかもしれません。
しかし、そうなった時は、Jリーグのさらなる衰退を意味するのも間違いなく事実。
果たして、日本サッカー協会は、本当に危機感をもって、Jリーグの改革に乗り出せるのか?
大きな関心をもって、今後を見守りたいと思います。