男子テニスのグランドスラムの一つ「全仏オープン」の準々決勝に挑んだ錦織圭選手でしたが、地元フランスのツォンガ選手にフルセットの末敗れ、全仏初のベスト4進出は叶いませんでした。
今大会は、組み合わせにも恵まれ、3回戦では対戦相手のベッカー選手が怪我で試合を棄権し、スタミナの面でも休息を取れる等追い風が吹いていましたが、地元フランスの観客の声援を受けるツォンガ選手の勢いを封じ込めることは出来ませんでした。
試合のスコアは以下のようになります。
錦織圭(日本)対ジョー=ウィルフリード・ツォンガ(フランス)
第1セット 1対6 ツォンガ
第2セット 4対6 ツォンガ
第3セット 6対4 錦織圭
第4セット 6対3 錦織圭
第5セット 3対6 ツォンガ
ここぞというときに普段通りできない錦織圭
アウエーと言え、試合前から錦織圭選手が有利と思われたツォンガ選手との一戦。
ツォンガ選手は、過去にはランキング5位まで上り詰めたこともあり、いわゆるBIG4と呼ばれている、フェデラー・ナダル・マレー・ジョコビッチの4名全員にグランドスタムで勝利した事もある選手です。
それでも、普段通り戦えれば、十分に勝利出来る試合でしたが、錦織圭選手は、試合開始直後から、緊張とアウエーの雰囲気に飲まれたのか?
らしくないプレーでズルズルと第1セットを簡単に落とすという嫌な流れを作ってしまいました。
嫌なムードの中、第2セットもツォンガ選手に大きくリードされる中、会場の看板が強風にあおられ落下するハプニングがありました。
看板があたった観客が怪我をするというアクシデントもあり、安全確保のため一時試合が中段となりました。
ここで仕切り直しとしたかった錦織圭選手でしたが、盛り返しながらも第2セットを落としました。
第3セットには、勝ち急ぐツォンガ選手にミスなどもあり錦織圭選手が3、4セットを取り返すものの、地元の声援をツォンガ選手が最後は踏ん張り、ベスト4進出を決めました。
勢いのある選手にどうにも飲み込まれてしまう事が多々ある錦織圭。
BIG4を本当に切り崩す為には、そういう相手を落ち着いていなしいてくプレーが出来る様にならなければ、グランドスラムの頂点には手が届かないということなのかもしれませんね。