Jリーグの川崎フロンターレ所属FW、大久保嘉人選手が、ハリルジャパンに噛み付きました。
ワールドカップロシア大会のアジア２次予選の代表メンバー入りが注目された32歳のベテランFWでしたが、今回代表メンバーには招集されませんでした。
そんな1年ぶりの代表入りを逃した大久保嘉人選手が、その思いを露呈しました。
Jリーグ点取り屋の自負？海外にいれば選ばれるなんてフェアじゃない発言
大久保嘉人選手は、今回は代表復帰が叶いませんでしたが、あくまで目指すは、2018年のロシア大会。
これから長く続く予選の中で、代表入りを勝ち取りたい意向であることを口にしていますが、しかし海外組についてはちょっとした恨み節もあるようです・・・。
今回のワールドカップロシア対大会アジア２次予選のシンガポール戦のメンバー選考について、大久保嘉人選手は、
「しょせん海外組なんでしょ」
「海外でプレーしていれば試合に出ていなくて選ばれるっていうのはフェアじゃない」
と、ハリルホジッチ監督の選手選考に批判的な意見を口にしました。
そこには、大久保嘉人選手自身がJリーグ史上初の２年連続得点王を獲得していることと、今季も順調にゴールを重ねていることからの自信の現れとも言えます。
ただ、チームである以上、自身も代表に選ばれた場合、その海外組と一緒に戦う訳ですから、あからさまに「海外にいるから呼ばれているやつら」呼ばわりされては、海外のクラブに所属する選手にしてみればたまったものではありません・・・。
今回の恨み節ともとれるハリルジャパンへの批判的発言は、今後の代表入りにどう影響するのか？
ちょっと感情的になりすぎたようにも思えます。
日本代表に「俺流」は2人も要らない？
先月５月に行われた代表候補合宿では、チーム最年長のベテランとしてチームの先頭に立って練習を引っ張ったとされる大久保嘉人選手ですが、今回の言動も含め、「俺流」なところは、代表の中心にいる本田圭祐選手と被りまくりです。
大久保嘉人選手と言えば、元々気性が激しく若い頃は、「Mr.警告」と呼んでもよいくらいにカードを連発された選手です。
問題のある言動で度々出場停止処分も受けています。
30代にもなり、若い頃とはまた違い落ち着きは出ているものの、元来の気の強さや激しさは、他の代表メンバーとは異なるものかもしれません。
過去には、ジーコジャパンで、中田選手と福西選手という物怖じしない両者がぶつかるといったこともありました。
選手にピッチで汗をかく事、走る事を求める、ハリルホジッチ監督だけに、もしかしたら、本田圭祐と大久保嘉人という「俺流」2人がピッチ外で変な汗を周りの選手にかかせることをさけるために同時招集は見送ったのかもしれません・・・。
※あくまで個人の主観による想像です。
ある意味、厳格なことでも知られるハリルホジッチ監督だけに、チームにプラス効果が見込めない「俺流」的なスタイルは拒絶するのかもしれません。
彼にとっては海外組もJリーグ組も関係ありません。
チームとして汗をかくことを惜しまない選手を求めているのだと思います。
なぜならば、日本人には、個で状況を打開出来る選手は現状見当たりません・・・。
あくまでチームとして機能させる必要があります。
これまで、サッカー界では必ずしも強豪とは言えない国々で一定の結果出してきた監督ならではの持論があって当然なので、大久保嘉人選手は、海外組に対する恨み節を言う前に、ハリルジャパンに彼が加わる為に必要なことに今後を見据えて、Jリーグでしっかり結果を出し続けるべきなのではないでしょうか・・・。
