リーガ第22節マドリードダービー、アトレティコ対レアルの試合結果
今シーズン6度目の対戦となる、アトレティコ・マドリード対レアル・マドリードのマドリードダービー。
ここまで対レアルは5戦負け無しというアトレティコがホームでさらに記録を伸ばすのか?
あるいは、出場停止明けのクリスティアーノ・ロナウドがアトレティコのゴールをこじ開け、チームを勝利に導けるか?
レアル・マドリードは、前節で守備の要、セルヒオ・ラモスがアクシデントで試合開始早々に退場し、ダービーマッチも欠場となります。
同様に、怪我で戦列を離れているペペも欠いているため、レアル・マドリードは、ヴァランとナチョの2人でセンターバックを組みます。
アトレティコの攻撃をどれだけ押さえることができるのかも注目です。
試合は開始早々からホームのアトレティコが押し気味に試合を進めますが、前半10分を待たずに、アトレティコのコケが脚を痛めてしまい、サウール交代というアクシデントが起きます。
マドリード繫がりという訳ではありませんが、前節のレアル・マドリードを観ているかのような展開です。
それでも前半の13分に、ジアゴのゴールでアトレティコが先制します。
スタジアムはさらにアトレティコを後押しする歓声が高まり、レアルは完全アウエーの中、中々攻撃の糸口が掴めません。
そして、前半17分には、コケと交代で入ったサウールのオーバーヘッドキックが決まりアトレティコが2点目を上げます。
前半序盤で、いきなりレアル・マドリードは苦しい展開になってしまいます。
ここまでボールを回す事すらままならないレアルは、前半が40分にせまろうかという頃になって、ようやくアトレティコゴールに迫りますが、フィニッシュまで中々いけない展開が続きます。
結局、前半はこのまま2対0で終了。
レアルは、ボールポゼッションでは57%ありながら、シュートは僅かに1本という状況で、アトレティコがレアルを圧倒した展開となりました。
後半に向けて、レアルのアンチェロッティがどのような采配を行うのか注目です。
後半開始から、レアルはケディラに代えてヘセを投入します。
中盤からより攻撃的にいくという事だと思われます。
後半7分に珍しい出来事が起こります。
ピッチの外でアップをしているアトレティコのラウール・ガルシアがイエローカードをもらいます・・・。
どうやらサイドラインギリギリのところから、審判になにか暴言を吐いたと思われます。
カードをたくさんもらうラフなチームというのがアトレティコの特徴ではありますが、まさか控え選手がピッチに出る前にイエローカードをもらうとは衝撃です。
さらにその後、こんどはピッチ上にいるアトレティコのゴディンもイエローカードをもらい、場内は騒然とした空気に包まれていきます。
それでも、前半同様にフィニッシュまでいけるアトレティコと、そこまでいけないレアルという状況は変わらないまま後半も進みます。
再三レアルゴールに迫りながら追加点が奪えなかったアトレティコでしたが、後半21分にグリーズマンのゴールで3点目が入ります。
状況的にみて、試合はアトレティコの勝利はほぼ決まります。
ここで、レアルはイスコに代えてイジャラメンディを投入。
後半25分過ぎに、前半交代で入って得点を上げていたサウールが脚を痛めてしまい、ラウール・ガルシアと交代します。
アトレティコは、時節、負傷者と累積警告で出場できない選手が多くでる気配です。
後半27分にレアルはさらに動き、ベンゼマに代えてハビエル・エルナンデスを投入します。
ここまで、レアルのロナウドとベイルとベンゼマは、全く見せ場を作らせてもらえていません。
後半31分、アトレティコは、グリーズマンに代えてフェルナンド・トーレスを投入します。
出場停止明けのロナウドは、ボールにふれる機会も少なく、プレーも生彩を欠き、この試合ではなにも出来ないままです。
そして、後半43分に、マンジュキッチがヘディングでゴールを決め、レアルにとどめを刺します。
アトレティコが4対0という大差のスコアをマドリードダービーで記録するのは、かなり大昔までさかのぼり、1947-1948シーズンとなるようです。
結局、レアル・マドリードは1点も返す事が出来ず、試合はこのまま終了。
レアル・マドリードにとっては、けが人が続く中、今後の試合にも大きな影響を与えかねない敗戦となりました。