レスターが今シーズンも奇跡を起こす?プレミア優勝チームが翌年に降格の危機

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日本代表FW、岡崎慎司が所属するプレミアリーグのレスター・シティが今シーズンも奇跡を起こす可能性が現実味を帯びてきました。

とはいっても、昨シーズンのような誰も予想しなかった、クラブ創設から132年かかっての初優勝のような嬉しい衝撃ではなく、真逆の展開での喜べない奇跡です。

ディフェンディングチャンピオンとして新たなシーズを迎えたレスターは、初出場となる欧州CLでこそ、1次リーグを首位で突破し、プレミア王者の名に恥じない結果を今のところ出しています。

しかし、プレミアリーグにおいては、昨シーズンのような躍動感は鳴りを潜め、降格圏内突入目前の16位と低迷しています。(日本時間 2017年2月6日時点)

現在、降格圏内にいる18位のハル・シティとは勝ち点差わずか1点というかなり危険なポジションにレスターはあります。

2月5日に行なわれた、現在リーグ6位のマンチェスター・ユナイテッドとの一戦では、ホームゲームながら0対3と完敗し。

ラニエル監督がレスターの指揮をとってからは初めてのリーグ4連敗という不名誉な記録となっています。

この試合では、昨年とは打って変わってラニエル監督に冷遇?されている状況の岡崎慎司がリーグ戦では2試合ぶりにスタメンで起用されるも、そのポジションはトップ下。

攻撃に守備にと前後左右に豊富な運動量を誇る岡崎とは言え、不慣れなトップ下での起用は、今シーズンのレスター、そしてラニエル監督の迷走ぶりを物語っているようにも見えましたがどうなのでしょう・・・。

監督や選手はプレミア初優勝で何が狂ってしまったのか?

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(出典:http://premier.ikemen.ch/tag/マンチェスター・ユナイテッド)

毎年、プレミアリーグでは真ん中よりちょと下くらいがまるで定位置かのようだった優勝とは無縁のレスター・シティが、世界のサッカーファンに大きな衝撃を与えた奇跡のプレミア制覇。

ただ正直なところ、その勢いのままプレミア2連覇というところまでは、さすがにサッカーファンはもとより、レスターのサポーターも期待はしていなかったのかもしれません。

それでも、優勝争いにもしかしたら絡めるかもしれないくらいの期待はそれなりにあったと言えるでしょう。

クラブとしても、初めての出場となる欧州CLの舞台を想定して、夏の移籍市場ではこれまでにない日本円で110億を超える大金をかけて大型の補強を行なっています。

しかし、大きな期待と注目をもって迎えた新たなシーズンはあまりにも不甲斐ない戦いを強いられています。

そこには、もしかしたら昨シーズンの奇跡的な戦いでの達成感が大きすぎて、ある意味燃え尽きてしまった状態がどこかあるのかもしれません。

精神的な影響は、戦いにおいては大きなものであるため、その可能性は否定できないでしょう。

このあたりが、常に優勝を義務づけられているビッククラブとのメンタル的な違いなのかもしれません。

ただそれ以上に気がかりなのは、一躍、弱小クラブを一番上へと導いたラニエル監督の迷走でしょう。

昨シーズンのような「勝利の方程式」的な采配は鳴りを潜め、行き当たりばったりとしか思えない采配を繰り広げている点です。

結果的に選手達も困惑し、チームは低迷したと言えるでしょう。

このあたりは、ラニエル監督自身がプレミア王者という立ち位置で戦おうとして、チームにとって最適た戦い方を模索し過ぎた弊害かもしれません。

噛み合ない指揮官と選手という構図は、起用法への不満にも繋がり、FWのウジョア(アルゼンチン)に至っては、自身のTwitter上で、ラニエル監督に裏切られたとし、二度とレスターでプレーすることはないとまで言い切りました。

意思の疎通ができていない事を印象づけるエピソードと言えるトラブルです。

監督と選手が戦術や起用法を巡ってのトラブルというのはよくある話ですが、奇跡の翌年だけに、より大きな問題として表面化してしまったとも言えるのかもしれません。

尻に火がついたラニエル監督、原点に立ち返る?

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(出典:https://www.soccer-king.jp/news/world/eng/20150816/340911.html)

開幕から迷走し続けていたラニエル監督の采配ですが、いよいよ2部降格が現実味を帯びてきたことで尻に火がついてしまい開き直ったのか?それとも良かったときを思い出したのか?

ここにきて、昨シーズンのレスターの持ち味である「堅守速攻型」のスタイルに戻しつつあるように見えます。

岡崎慎司が不慣れなトップ下での起用という事はあるものの、幸いにして岡崎自身は与えられたポジションについて、やりがいと役割が明確になったとコメントしています。

今のところ、昨シーズンのような方程式が確率していないため、このまま岡崎慎司がスタメンの座を手にする事が安定的にできるのかは不透明ですが、ラニエル監督の戦術変更が選手に対して明確に、そして一過性のあるものへと戻って行けば、優勝翌年に2部降格という不名誉な記録は避けられるかもしれません。

ラニエル監督の解任はあるのか?79年振りの嬉しくな奇跡は見たくない

欧州CLの結果に関わらず、プレミアリーグにおいてディフェンディングチャンピオンが2部降格ともなれば、さすがにラニエル監督は解任されてもおかしくないでしょう。

いずれにしても、このチーム状況では、1次リーグとは対戦相手のレベルがアップする欧州CLの決勝トーナメントを順調に駆け上がっていくことは困難です。

崖っぷちとも言えるラニエル監督は、解任のカウントダウンが完全に始まっています。

果たしてこの状況を脱する采配、そして選手との関係が良好と呼べる状況へとマジックをしっかりと見せることができるのか注目です。

そして、イングランドのトップリーグとしては、79年振りとなる優勝したクラブが翌年に2部降格という最悪の記録を残すことをレスターは避けられるのか?

日本のファンにとっても気がかりな立ち位置となっている岡崎慎司にとっても、昨シーズンとは真逆の意味で、正念場の戦いが続くことになりそうです。

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