サッカーの怖さが爆発したクラブW杯準決!鹿島がガチのレアルと勝負するチャンス

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日本で開催されているサッカーの「FIFAクラブワールドカップ

サッカーファンならずともそれとなくご存知かと思いますが、以前は「欧州王者対南米王者」の一発勝負でクラブ世界一を決定するイベントでした。(旧トヨタカップ)

それが、FIFAのマネービジネスの姿勢が仇となり?参加国に、アジア代表、北中米カリブ海代表、アフリカ代表、オセアニア代表、そして開催国代表という枠が加わり、無理矢理の「クラブワールドカップ」と名を変えました。

正直なところ、欧州と南米のクラブに対してその他の地域のレベルに問題があるのは言うまでもありませんし、欧州のクラブ側にしてみれば、FIFAに説得されて仕方なく受け入れているようなレベルの大会です。

FIFA的には試合数増加で収益アップを目論んだものの、実際は目立ったメリットは出ていないのが実情でしょう。

試合結果そのものも、2013年に限り開催国代表として登場したモロッコのラジャ・カサブランカが、南米代表のアトレティコ・ミネイロを下してまさかの決勝進出を果たしましたが、これはかなりのレアケース。

基本はトヨタカップ時代と変らず、欧州対南米でのクラブ世界一決定戦となっているのが実情で、それであればコンディション面を考慮して、以前の欧州と南米による一試合の方が高いクオリティが期待できるので戻して欲しいというのが正直なところです。

しかし、今年に限ってはクラブ世界一がどうとか抜きで、この方式だからこそのお楽しみを開催国として出場した鹿島アントラーズがお膳立てしてくれました。

サッカーの怖さを見せられた準決勝、強いやつが必ずしも勝つ訳ではない

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12月14日のクラブワールドカップ準決勝で、南米王者のアトレティコ・ナシオナルをまさかの完封で下すという全く想定されていなかった結果を出した開催国枠の鹿島アントラーズ。

試合そのものは大方の予想通り、アトレティコ・ナシオナルの攻撃になんどもゴールを脅かされる状態が続いた試合でした。

今大会から正式導入された「ビデオ・アシスタント・レフェリー」によってPKを得た鹿島アントラーズが前半に先制点を挙げた時点では、正直なところ「ハンデをもらいこれで試合が面白くなるかも」くらいに思ったサッカーファンは少なくなかったことでしょう。

まさかの新システムにより格下の日本のクラブチームに先制点を与えてしまったアトレティコ・ナシオナルは、思わぬ形で攻撃のペースを上げざるえなくなりましたが、どうしてもゴールを割る事が出来ませんでした。

シュートを打っても打っても、ゴールは枠の中には入れられない南米王者。

サッカーでは珍しくない展開とも言えますが、まさかここまで点が取れないような展開になるとは、アトレティコ・ナシオナルの監督も選手も想像していなかったでしょう。

その証拠に試合後のインタビューでアトレティコ・ナシオナルのルエダ監督は過信していた事を認めています。

彼らにとっては、鹿島アントラーズとの試合の位置付けは、あくまでも決勝で戦うレアル・マドリードとの試合に向けた調整試合という位置付けと見て良いでしょう。

しかし、ビデオ判定という不運はあったものの、それが直接の敗因とは言えず、鹿島アントラーズがアトレティコ・ナシオナルの猛攻に耐えたのも確かですが、やはり運がなかったとも言えます。

いくら攻めてもゴールポストやバーに嫌われるというやつです。

これがサッカーの怖さです。

強い方が必ず勝つのではないのです。

日本のクラブにまさかの敗戦を喫してしまったアトレティコ・ナシオナルですが、せめて3位決定戦で勝利して最低限のプライドは持ち帰りたいと頭を切り替えられるかどうか注目です。

レアルとガチで戦える貴重な試合でJリーグのチーム、日本選手は何を感じるか?

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(出典http://cyclestyle.net/article/2016/03/09/33486.html)

 

まさかの決勝進出で、南米王者と欧州王者の両方と真剣勝負が出来る事になった鹿島アントラーズ。

鹿島対ナシオナルの試合終了時点で、もう一つの決勝進出チームが、レアルで確定している訳ではありませんが、対戦相手のクラブ・アメリカ(北中米カリブ海代表)が勝ち上がる事はないでしょう・・・。

サッカーには運に左右される試合があるとは言っても、さすがにこの試合に限っては、その奇跡が起こる可能性はほぼないといっても差し支えないかと。

というよりも、Jリーグのクラブがスペインのレアル・マドリードとガチで勝負できる機会などこの先もほとんどない可能性が高いので、ここで世界の力を間近で感じるというのは誰にでもあるチャンスではないだけに、順当にレアルが勝ち上がってくると信じましょう。

クラブワールドカップの決勝が欧州王者のレアル・マドリード対開催国枠の鹿島アントラーズとなった場合、世界からは別の意味で注目を集めることにもなりますし、そこでJのクラブがどのようなパフォーマンスを見せるかによっては、世界の日本サッカーへの見方もまた微妙に変るかもしれません。

何より、鹿島アントラーズの日本人選手達にとっては、世界の名だたる選手達と直接マッチアップできる貴重な機会。

しかも親善試合などではなく、タイトルがかかった一戦です。

試合展開によっては、レアルが力を抑えて戦う可能性も否定できないだけに、前半の早い時間チアでの失点は避けたいところですが、その攻防自体もきっと彼らが味わった事のない世界がまっている事になります。

アトレティコ・ナシオナルとの一戦でも、やはり個人での勝負では圧倒的に苦汁を舐めた鹿島の選手達。

レアル戦ではより厳しいマッチアップが予想されます。

試合結果については正直「二の次」

世界最強レベルのクラブと真剣勝負出来る事が今回は最も重要な事です。

体験する事で何を得るのか?

そこにはクラブ世界一の称号以上のものが待っているのではないでしょうか。

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