5月14日に開幕した、女子バレーボールのリオ五輪最終予選。
最後の五輪切符を懸けた戦いが始まりました。
日本は、初戦（ペルー戦）、第２戦（カザフスタン）で勝利を納め、連勝でスタートダッシュをしたように思えましたが、第3戦となる、五輪抜きにして絶対に負けられない相手、韓国に敗戦。
痛い初黒星となりました。
なぜならば、最終予選では、8ヶ国中上位3チーム、もしくは、アジア４ヶ国中で最高位になることがリオ五輪出場には必要だからです。
アジアで最上位ということは、他のアジア3チームから勝利を収めれば良いということです。
＜最終予選参加国＞
日本、韓国、カザフスタン、タイ、（ここまでがアジア）ペルー、ドミニカ共和国、オランダ、イタリア
こうしてみると、最終予選とはいえ、そこまで厳しい組み合わせでないということが伺えます。
しかし、韓国に負けた事で、必然的に8ヶ国中上位3チームに入る必要があると言えます。
というと、なんだか凄く厳しいように見えますが、確かに簡単ではないものの、韓国もすでに一敗しており、日本にとって重要なのは、イタリア、オランダ戦。
ドミニカ共和国も、力はあるもののムラがあるというかミスが目立つチームなので、ホームの日本が有利なのは変わりありません。
ただ、個人的には日本がリオ五輪に出場できるかどうかよりも、あまりにも日本に有利な条件で行われている最終予選に、ちょっと疑問を感じたりしています。
まるで日本のために開催されているリオ五輪最終予選
今回のバレーボールリオ五輪最終予選は日本で開催されています。
当然のことながら、ホームの圧倒的声援を受け、地元でコンディション調整できるメリットは計り知れません。
そのうえ、日本については、女子だけでなく男子も、予定されている7試合すべてが、夜の7時開始になっています。
他国については、午前中、お昼、午後3時半といった時間に振り分けられており、開催国の日本のメリットは大きなものです。
しかも、日本代表には、＜開催国指定試合＞という権利があり、これによって、日本は対戦相手と対戦日を2試合指定することができるのです。
その特権があるからこそ、ペルー、カザフスタンと8ヶ国中下位にあたるチームとまず戦ったです。
予定通り、2連勝で勢いをつけたはずの日本でしたが、アジアのライバル韓国に痛い敗戦をしてしまいました。
とはいえ、これだけの特権があるのは、もはや「リオ五輪行ってくださいね」と言われているようなものです・・・。
バレーボールの五輪最終予選が日本で行われることは、もはやお約束とも言えますが、世界的にみて、バレーボール人気が高い日本は、国際バレーボール連盟にとって、他国よりも中継するテレビ局から高額な放映権料を手にすることができるため、大人の事情と言わざるえません。
スポーツにおいて、ホーム&アウエーはよくあることですが、それを超えるレベルの不公平さには、日本人でありながら、どこか釈然としないのも事実です。。。
これだけの好条件が揃った、五輪出場をかけた競技は、かなりのレアケースになります。
しかし、「五輪に行けて当たり前」そんな雰囲気が、返って日本代表選手達のプレッシャーにもなっているのかもしれませんね。
