欧州開幕直後に無理してまでアジア2次予選に出場する意味とは?主力選手の招集は必要なのか?

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9月に、2018年ワールドカップロシア大会のアジア2次予選が2試合予定されているハリルジャパン
 
9月3日(木)にホームでカンボジア戦。
 
そして、9月8日(火)にアフガニスタンとアウエーで戦います。
 
 
あの忌まわしき、シンガポールとの初戦のような残念なゲームにはならないと信じたいところですし、9月の2試合は日本のファンの取り越し苦労に終わるとは思われます・・・
 
 
しかし、気になるのは、来月10月の代表の日程です。
 
 
そこでは、ワールドカップアジア2次予選のシリア戦と、親善試合のイラン戦が予定されています。
 
 
この10月の2試合について、欧州のクラブに所属する、香川や本田などを招集すべきかについて、ちょっとした議論といいますか、意見が別れています。
 
 
 

この時期に、この対戦相手に主力選手を集める事に異論が

 
 
今に始まったことでは無いと言えばそうなのですが、アジア2次予選という舞台において、初戦はともかく、日本が勝ち上がれない可能性はかなり低いのも事実。
 
 
そのため、欧州主要リーグが開幕し、レギュラーポジションに定着できるかどうかこの時期に、香川や本田などの、言わば主力組を、遥か遠くのアジアまで帰国させることが、今後の長い戦いを踏まえた時に必要なのか否か?
 
 
改めて議論されています。
 
 
事のキッカケは、ドイツのドルトムントに所属する、日本代表の10番、香川真司の存在です。
 
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香川真司は、チームの開幕3連勝に大きく貢献しているのは明らかです。
 
 
そのタイミングで、ドルトムントが、マンUからアドナン・ジャヌザイをレンタルで獲得しています。
 
ジャヌザイと言えば、かつて香川真司がマンUでポジションを争った選手。
 
そのライバルが、今またドルトムントでもライバルになるかもしれません。
 
 
そこにきて、10月のドルトムントは、国内リーグ始め、7試合という過酷なスケジュールが決定しています。
 
 
そのため、所属クラブでのスケジュールやライバル登場を考えると、10月の日本代表のアジア2次予選に出るべきではないというファンの声もあります。
 
 
特に懸念されているのが、優勝候補のバイエルン・ミュンヘンとの一戦の後に、アジア2次予選のシリアとの試合があることです。
 
順調に行けば、バイエルン戦も出場するであろう香川真司だけに、そこから中東への移動は疲労の度合いが相当なものになると思われます。
 
 
そのため、好不調の波が激しい香川真司に少しでも調子を落として欲しくないというファン心理が働いていると言えます。
 
 
そもそも、それまでにジャヌザイにポジションを奪われてしまったら元も子もありませんが・・・。
 
 
ただ、そのあたりのポジション争いも、やはりシーズン序盤が重要です。
 
今はドルトムントで、しっかり結果を出し続けてもらう方が、日本代表にとってもメリットは高いということです。
 
 
 

本田や長友にとっては、アジアの格下相手でも試合勘を養う重要な試合?

 
現状の香川真司に対して、微妙な状況なのが、イタリア組みの本田圭祐と長友佑都でしょうか・・・。
 
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両者とも、今夏の移籍市場で、構想外と報道され、移籍の可能性が高いとされました。
 
しかし、結局は残留となった両者。
 
 
ACミランの本田圭祐については、まだミハイロビッチ監督が、トップ下で起用する見込みがあるため、チャンスは与えられそうな雰囲気です。
 
ただ、バロテッリの復帰もあり、今後のチームプランによっては、控え組に回る可能性も十分にあるのも確かです。
 
 
一方の長友佑都に関しては、結果的にこの夏の移籍はほぼ消滅しました。(ポルトガルリーグのみ9月22日まで移籍可)
 
とは言え、こちらは本田以上に厳しい立ち位置なのは明らかで、試合への出場は怪我人でも複数でない限り困難な状況です。
 
 
そのため、長距離の移動による疲労はあっても、試合に出られるというのは重要なことになります。
 
選手にとって、試合に出られないほど辛いことはありません。
 
 
こういった欧州組の二極化が、ハリルホジッチ監督の選手選考にどう影響するのかきになるところです。
 
 
 

欧州組をアジア2次予選に強行出場させる意味はあるのか?

 
香川真司に限らず、欧州から遥か彼方のアジアまで行き来するのは、相当な重労働です・・・。
 
 
そして、今、日本代表が戦っているのはアジア2次予選
 
 
ハッキリと言って、明らかに格下相手といって差し支えないでしょう。
 
にもかかわらず、欧州組を中心に、なぜベストメンバーを組まなければならないのでしょう?
 
 
本来であれば、国内組中心でメンバーを組んでも十分に勝てるはずの相手です。
 
 
それでも、海外組を招集するのであれば、考えられる理由の一つ目は、「国内組では物足りない」
 
そこにつきます。
 
 
記憶に新しい、東アジアカップでの試合内容と結果は、多くのファンをがっかりさせました。
 
 
一つも勝てなかったという事実は、それくらい重たいものでした。
 
 
正直なところ、アジア2次予選の退対戦相手は、東アジアカップの韓国、中国、北朝鮮より劣ると言えます。
 
 
それでも、引いて守る相手に対する不安などもあり、国内組だけでは心もとないというのが正直なところではないでしょうか?
 
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今月、9月のアジア2次予選のためには、主立った欧州組をすべて呼び寄せたハリルホジッチ監督。
 
東アジアカップの悪いイメージが払拭できず、10月も欧州組頼みとなるのでしょうか・・・。
 
 
 

最も問題なのが協会の利益優先による強行招集か?

 
そして、欧州組をアジア2次予選に、無理をさせてでも招集したいもう一つの理由が、お金です(汗)
 
 
日本サッカー協会にとっては、代表の試合というのは、Jリーグとは明らかに違うビジネスコンテンツなのです。
 
 
Jリーグのゲームが民放地上波でほぼ放送されなくなって久しいのですが、これが日本代表となると話は別。
 
放映権収入、入場料、グッズ販売など、多額の代表マネーが見込めます。
 
 
そのためには、「国内組」だけより「欧州組」が多数招集されている方が圧倒的に利益は上がります。
 
 
試合の結果も重要ですが、サッカー協会にとっては、勝って当たり前のゲームでも、欧州の主力選手達を是が非でも呼び戻したいということなのです・・・。
 
 
協会にとっては、欧州組の香川や本田、岡崎といった選手は、あくまでお金を生むタレントなのです。
 
 
日本サッカー協会には、長期的な視点などありません。
 
短絡的な組織なのです・・・。
 
 
これまでの監督人事などの、これまでの言動を見れば明らかです。
 
 
このような理由から、いかなる試合であっても、長時間の移動や、その後の欧州の所属クラブに戻って不調を来してたとしても、そんなの関係ねえという事になります。
 
 
でも、願わくば、そのあたりの日程や、選手の置かれている状況なども加味した形で、まずは10月の代表招集については、考慮頂ければ嬉しいものです。
 
 
そんな奇跡を、日本サッカー協会に望んではいけないのでしょうか・・・。
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