ハリルホジッチがジダンの得意技習得を選手に求めた理由

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今月開催される、国際親善試合のイラク戦とワールドカップロシア大会アジア2次予選のシンガポール戦を前にしたハリルジャパンの代表合宿。
 
現在、海外組の合宿が千葉で行われていますが、6月4日(木)の練習は、初日から参加している選手の多くが疲労を考慮して半日で切り上げるなか、遅れて参加した、岡崎と長友の両選手のみが午後からハリルホジッチ監督とマンツーマン的な練習を行いました。
 
 
実は、マスコミやファンにも公開された午後の練習の中で、気になるシーンがありました。
 
ハリルホジッチ監督が、岡崎選手と長友選手に従来の代表合宿では、珍しい練習を指示していたのです。
 
 
それは、元フランス代表の司令塔、ジネディーヌ・ジダン氏が現役時代に得意とし代名詞でもあった「マルセイユルーレット」を始め、ボールへの小刻みなタッチやターンといった練習をやるよう指示したのです。
 
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その練習では、ハリルホジッチ監督が率先して見本を示したのですが、岡崎選手と長友選手は、意外な練習の支持に、戸惑っていたようです。
 
 

ハリルホジッチ監督が選手にジダンの足技を求めた理由とは?

 
今回、岡崎選手と長友選手の2名だけ参加となった練習で、ハリルホジッチ監督が、フランス代表で皇帝とも呼ばれたジダン氏のマルセイユルーレットや小刻みばボールタッチによるドリブルを指示しました。
 
 
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通常の代表合宿ではおめにかかれない練習に、岡崎選手と長友選手は、練習を見学している子供達の視線が気になったそうです。
 
 
それもそのはず、普段マルセイユルルーレットなど見せる選手ではないため、中々思う様にいきません。
 
普段やっていないことは、いくらプロでも困難だということです。
 
 
では、なせハリルホジッチ監督は、両選手に対して、このような練習の指示を出したのでしょう?
 
 
そこから読み取れるのは、以前から日本のサッカーは技術は高いと言われることが度々ありますが、実のところは、「足元でのボールさばきはまだまだワールドクラスではない」という事があります。
 
 
 
 
日本の選手にも華麗なフェイントで相手をかわせる技術をもった選手はいます。
 
しかし、早いパスやハイボールの処理、相手選手のプレッシャーを受けるなかでの、ボールの勢いを殺して足元にピタッと収める技術は、欧州のトップレベルの選手と比べるとまだまだ物足りないという現実があります。
 
 
いかなる状況でボールを受けても、次の動作へスムーズに繋げるようなボールさばきが世界の強豪と戦うには欠かせません。
 
もしかしたら、ハリルホジッチ監督はそのことを選手に行動で示したかったのではないかと推測できます。
 
そういった技術は、日本選手が得意とする「バックパス」などでは身に付きません・・・。
 
 
やはり前に向っていくなかで、生きてくる技術になります。
 
日本代表が長年抱えている問題の一つといって良いでしょう。
 
 
ハリルホジッチ監督は、就任当初から、日本の選手のバックパスの多さを嘆いていましたので、こういう行動にでたのではないかと思われます。
 
 
必要なのは、マルセイユルーレットではなく、どのようなボールでも足元で次の動作にスムーズに繋げる技術ということです。
 
岡崎選手と長友選手も恥ずかしがってる場合ではないと思われる意図が、今回の練習には込められていたのだと解釈したいと思います。
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